見出し画像

#72:おひとり様スキー場デビュー

一緒にスキーに行く友人がおらず、一人でスキーしにいったらとてもよかったという話。


一緒にスキーに行く人がいない問題

あまり運動をする子ども時代ではなかったが、幼少の頃から年末年始は家族でスキー旅行に行くのが定番だった。

僕もソリ遊びは5歳ぐらいで切り上げてスキースクールに入り、スキーの先っぽをとめる道具を使ってボーゲンから覚えた。調べてみると「トライスキー」と言うらしい。

年末年始の家族でのスキー旅行は高校ぐらいまで続いたので人並みには滑ることができるのだが、あまり一緒に行く人がいない。一緒に行く機会もあったのだが、僕はサクサクと滑ってしまうので「もっとゆっくりと楽しみたかった」と苦言を呈されてしまったりもした。僕からしたら「もっとサクサクと楽しみたかった」だった。

世間的にはスキーやスノボは集団で旅行しているイメージだが、ペースを合わせるという点ではなかなか難易度が高い。登山もそうだが、人の体力とペースの妥協点を探るアクティビティは、意外と一緒に行ける人が限られてしまう。もちろん僕の陰キャ的な側面の影響もあるだろう。

なかなか一緒に行ける人はいないなあと思いながらも、でもやっぱりスキーは好き、ってことで、思いきって一人で行ってきた。

上越国際スキー場へ

車を持たない東京住みには新幹線が頼り。検索エンジンに「スキー場 公共交通機関」などと入れて調べるといくつか出てきた。

新幹線で行けるスキー場の代表格は湯沢ガーラスキー場だが、一度行った時にあまりの人の多さに驚いた記憶があった。今回は「在来線に乗り換えるなど、少し手間がかかるスキー場であればガーラほどではないだろう」と上越国際スキー場を選んだ。

東京からのアクセスは、越後湯沢まで新幹線で行き、そこから上越線に乗り換えて3駅、上越国際スキー場前で降りて目の前。十分便利だった。そしてほとんど満席だった新幹線の乗客も、多くがやはり湯沢ガーラに向かったと考えられ、上越線へ乗り換えた乗客もそこまで多いように見受けられなかった。

一人で過ごすスキー場

驚くほどに快適だった。上越国際スキー場自体が広大なこともあり、混んでいるなあと感じることもあまりなかった。

ゲレンデマップの良さ

スキー場の中心を中級者レベルの傾斜の広いゲレンデがぶちぬき、その合間を縫って傾斜の緩い初心者向けの林間コースが走るようになっているのもよかった。やや傾斜の急なところを滑ったり、疲れたら林間コースをダラダラと下ってみたり、色々なバリエーションで楽しむことができた。

やや傾斜の急な赤色のゲレンデの合間を縫って、傾斜の緩やかな緑色のゲレンデで下ることもできる

自分のペースで滑ることができる

何より自分のペースで好きに滑ることができてよかった。

全部で19回、下から上までリフトで運んでもらい、総滑走距離は42kmだった。「だから友だちとスキーに行けないんだよ」という声が聞こえてきそうだが、僕はやっぱりこれぐらいは滑りたい。

GPSウォッチ記録

休憩時間の過ごし方

さすがに数本下ると疲れるので休憩を取る。その休憩に備えて本を数冊持っていっていた。ゲレンデのレストランで、都心ではあまり見られない白銀の世界を横目にアイスクリームとコーヒーを注文して本を読む時間もたまらなかった。

隣でレストランの焼きそばに文句を言いながらビールを楽しむおじさん4人組にジロジロと見られたが気にもならない。

僕は僕だけの時間を楽しめているという感覚で幸せいっぱいだった。

まとめ

「一人でスキー場」と考えると寂しい印象を抱く方がいるのも確かだろうが、自分のペースで滑り、自分のペースで休憩をとって本を読み、と本当に贅沢な時間を過ごせている実感を得ることができた。

個人的には友人と行くのよりも相当程度満足度も高く、これから一人でスキー場に通うこと間違いなし、である。この良さが伝わってくれればこの上ない

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集