#25:2024年9月米国消費者物価指数(1)
イントロ
#20で書いた雇用統計に関する分析が(自分の勉強になって)よかったので、今日は先ほど日経で配信されたこちらのテーマを取り扱っていきたい。
消費者物価指数が9月は2.4%で、市場予想の2.3%を上回った、というものだ。一方、前月は2.5%だったということで前月比では0.1ポイント減。
消費者物価指数が上がる/下がるとどうなるのか、勉強していきたい。
消費者物価指数とはなにか
日銀によると、「消費者物価指数は、「消費者が購入する財(モノ)・サービスを対象とした価格」を集計した指数」ということだ。意外とそのままである。
消費者物価指数の市場予想とは
「市場予想比で」等とニュースになるのだから、市場予想なるものがどこかで発表されているのだろうか。あまり有用な情報が出てこないのだが、このサイトによると、ダウ・ジョーンズ社がとりまとめた予想を指すようだ。ダウ・ジョーンズ社はこの消費者物価指数だけでなく、色々な指数について調査を行い市場予想として発表している。
米国において消費者物価指数はなぜ重要なのか
こちらのサイトによれば、米国GDPのうち個人消費が占める割合は7割となっていて、個人消費に直接的に影響する消費者物価指数の変動は経済状況に大きな影響を及ぼすことになるということだ。
確かに、僕たちは近くのスーパーの卵の価格が上がった下がったで割と一喜一憂する。その一喜一憂が世界一の経済大国のGDPの7割を占める個人消費へつながると考えるとすごいことだ。
消費者物価指数が上がるとどうなるのか
消費者物価指数が上がると、近くのスーパーや薬局の商品価格が上がるわけだから、消費活動が鈍くなる。消費活動が鈍くなると、各会社の業績へ悪影響が出て株価の下落が起こりかねない。
そのため、政府は金融引き締めによって市場に流通する資金量を減らそうとする。
消費者物価指数の上昇(インフレ)によって通貨の価値が下がるから、市場に流通する資金量を減らす(金利を上げる)ことで通貨の価値を上げて安定させるということか。
金利を上げると株価は下落するから、やはり消費者物価指数の上昇は株価の下落へつながるのだろう。
今月のケース
今月は、市場予想を0.1ポイント上回り、前月比で0.1ポイント下回ったというところ。個人的な印象としては予想から大きく乖離もしていなければ、前月比でも緩やかな減少、ということで、株式市場に大きな影響が出るとも思えない。
また明日ぐらいにこの動向を受けた市場の変動があるだろうから注視したいと思う。
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