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文章を書いたことのなかった私が40代でWEBライターになり、電子書籍出版をした話
電子書籍の販売ページを開くたびに増える、みんなの暖かなコメントに胸を撫で下ろしていた2023年の10月。
「未来の可能性を広げてくれるサポート役になってくれる。自身と向き合うキッカケになる」
「新しいことに挑戦しようというすべての方にお勧めしたい一冊です」
(みんながコメントをこんなに書いてくれている...)
自分の書いた本が、文章が、誰かの手に届いたと実感した瞬間の胸の熱さは、今も忘れられません。
今回は、文章を全く書いたことのなかった私がライターとしてフリーランスとなり、電子書籍を出版するまでのお話です。
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・月に5万円稼ぎたい人
・「ライターになんてなれるのかな」と思っている人
・「本なんて自分に書けるのかな」と思っている人
・在宅で稼げるようになりたい人
・未経験でも挑戦できる仕事を探している人
流れで始めたSEOライター
以前にもnoteで書いていますが、私がライターを目指したきっかけは、フリーランス養成講座で、初心者はライターがよいと勧められたからです。
(ブログの記事更新を3日で諦める自分が、本当に簡単に挑戦できるのだろうか・・・・・・)そんな疑問を抱きながらも、流されるままにライターの講義を受ける自分がいました。
はじまりの1週間
今まで書くことをしてこなかった私の文章力は、ひどい有様でした。SEO記事を試しに書いてみたものの完成できないのです。
簡単なはずの1文が出てこない。まとめられない。
何度も同じことを書いたり、何を書いてよいかわからなくなったりするばかりで全く進みません。
朝から書いていたはずが、気がつけば外ではすでに虫の音が鳴り響く時間。
目は疲れ、頭も重い・・・・・・。
毎日ため息を吐きながら、パソコンを閉じていました。
とにかく向き合い続けたライター初期
残念ながら、フリーランス養成講座が終了しても、文章をスラスラと書けるようにはなりませんでした。3ヶ月4ヶ月と進むにつれて、「諦めた方がいいんじゃないか」と、何度も頭をよぎります。
(一度はじめたからには、諦めずに続けよう・・・・・・)
この時期を支えたのは、一度決めたらやり抜く私の性格です。また、新型コロナウイルスの影響もあり、家に居ながらもお金が稼げる仕事を手放すことはできませんでした。
毎日「書きたくない」と、現実逃避する自分を宥めながら、パソコンの前に座ることから始める日々。「コツコツやるしかない」と続けた結果、なんとかフリーランスとして独立する先が見え、私は2021年に開業届を提出しました。
ライティング講座で再出発を誓う
ライターを初めて2年が経過。徐々に仕事を任せてもらえるようになりましたが、相変わらず「書くこと」への苦手意識は消えていませんでした。
(もう一度ライティングを学んでみようか…)
この状況を変えるべく、私は新たにライティング講座に挑戦することにしたのです。
講座では、マーケティングやコピーライティングなどを体系的に学びました。SEOライティングでつまづいていた私にとっては、目から鱗が落ちる知識ばかり。
加えて、先生からの指導だけでなく、仲間たちとの交流も大きな刺激になり、改めてライターとしての再出発を自分と約束することができました。
電子書籍出版に向けて
講座の最終目標は、電子書籍をリリースすることです。初めてのことに、四苦八苦しながら取り組みました。
電子書籍を書くことで、一番始めに打ち当たる壁は、自分自身です。
「自分にはどのようなスキルがあるのか、それは人に伝えられるものなのか」生徒のほとんどが「書くことがない・・・・・」と手が止まりました。私自身も例外ではなく、ヨガとライターで何ができるのかと向き合う日々が続きました。
電子書籍を書き進めるのに大切なことは、誰かひとりでいいから、読んでよかったと思ってもらえるよう目指すこと。読む人全員に感動してもらう本を書く必要はありません。
時間との戦い
3か月のライター講座は、気がつけば卒業式が終わりひと段落。しかし、このとき私は、まだ1文字も書き始めてもいなかったのです。
理由は、時間がなかったから。
ライターとヨガ講師を兼業している私は日々の仕事に追われ、1日の終わりにはすでに書く力が残っていない状態でした。やる気があってもやり切れない・・・・・・。ここでも諦めようかという気持ちが不意に現れます。
これらを解決したのは、一緒に講座を受けていた戦友たちの存在です。同じ悩みと苦しみを持ちつつも、出版を終えた友人たち。彼らの頑張りを見ていたからこそ、私はそこから行動へと移せました。
書き上げるためには行動あるのみ
電子書籍販売に向けて、コツコツと進めるために、作業は細分化し、一つ一つのハードルを下げました。
2万文字だと考えると書き終わる気がしないので、2,000文字の記事を10個と考えるようにします。ライターとしてはこなせる記事数ですよね。ありがたいことに卒業後もサポートを受けられる講座だったので、電子書籍の初稿を校正に提出するところまで、こぎ着けました。
後はスケジュールとの勝負です。表紙のデザイン作成と依頼、キャッチコピー なども考えます。最後は、KDPへの登録。アカウント作成をすませ、後は原稿をあげるのみとなります。
しかし、ここで最後の壁にぶち当たりました。校正から戻ってきた原稿を推敲し、完成に向けて進めなければならないのですが・・・・・・。
はじめの一歩会
推敲すればするほど、何がよいのかわからなくなり、困り果てて参加したのが、卒業生コミュニティのはじめの一歩会です。すでに出版をしている先輩たちに直に相談できる環境は本当に助かりました。
推敲で挫けそうなことを伝えると「出版まで何度も書き直してもいいの。ただ、期限を決めて、出版することを目標に進むことが大事だよ」とアドバイスをもらいます。
「始めから最高の出来を目指さなくていい」
このことを胸に、とにかく出版日を決めて進むことにしました。
電子書籍の出版へ
「9月16日に発売予定です!」と、X(旧Twitter)に投稿。
手に汗を握り、唇を引き締めてパソコンのEnterを押したのは、8月の終わりです。
残りは、登録手続きやイラストレーターさんとの話し合いをするのみです。タイミングも見計らいながら最後の作業を進めます。無事にKDPの審査も通り、オンラインで公開されました。
発売日当日。胸の息苦しさを感じながらも、X(旧Twitter)で発売を公表。当日は一箇所に落ち着けず、家の中をウロウロしていたのを覚えています。仲間からの「気づきがあったよ」などのメッセージをもらい、やっと緊張が解けました。
みなさんのコメントに感謝とともに、自分自身の成長も感じられる。
それが電子書籍の出版だと私は思いました。。
フリーライターとして
「本を書く」ことはわたしにとっては大きなハードルでした。それでも、本のレビューをもらうたびに、少しは誰かの助けになったのではないかと胸を撫で下ろしています。
文章を書くことが苦手と諦めるのは簡単です。私自身いつになったら、自信を持てるのかわかりません。「誰かの小さな手助けとなる」言葉の魅力を知ったからこそ、ライターを続けています。
改めて、電子書籍を編集をしてくださった先輩や励ましてくれた同期たちに感謝します。
私の目標は、スキルやまなびのマーケットである「ココナラ」や「ストアカ」に電子書籍のサポートを出品することです。ライターは、簡単になれる人とそうでない人がいます。仕事や経験によって元々のライティング力にも違いがあります。私は文章を書くことをしてこなかったタイプだからこそ、ライターや電子書籍の挑戦を後押ししたいと願っているのです。