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Cirの小説

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Cirの掌編小説を集めたマガジンです。
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記事一覧

【掌編小説】生贄

 こののどかな町の、のどかな学校の、のどかな日常は、月曜の朝、突然、そしていとも簡単に、…

Cir
3か月前
193

【創作大賞2024オールカテゴリ部門】Cir掌編小説集

創作大賞2024オールカテゴリ部門に応募するために、昨年から今年にかけて書いた掌編小説をまと…

Cir
4か月前
383

【小説】錬金術師を探して(1)

教皇庁にて  錬金術師が人口約三千人の都市、ビュルツハイムを一夜で消した・・・  教皇庁…

Cir
4か月前
183

【掌編小説】想い

1  最近、永島蒼汰は、同じクラスの安藤くるみのことが気になって仕方がなかった。お互いい…

Cir
5か月前
245

【掌編小説】私の仕えるお方

 デスクに向かって仕事に集中していると、ドアがバーン!と開く音がした。  やばい、あの方…

Cir
5か月前
238

【掌編小説】なんのために

 今朝、師匠のアデル・フィッガーが死んだ。海辺で、朝陽を浴びて、灰になった。  日が昇っ…

Cir
6か月前
225

【掌編小説】おしっこが黒い

 朝起きて、トイレに入り、欠伸をしながらしょんべんをする。  尿が真っ黒だ。  うん? 黒?  え・・・黒??  どういうこと?  黒って・・・マズイだろ!  何かの病気か?  近藤は、青ざめた顔で近所の泌尿器科クリニックへ駆け込んだ。  採尿をお願いしますと紙コップを渡される。  やっぱり黒いのが出た。  コップの中身を見て、看護師がびっくりする。  診察室に通される。 「血液が尿に混入して時間が経つと黒っぽくなることがあります」医者はそう言いながら首を傾げた。「でも、それ

【掌編小説】彼女の選んだ未来

1.未来が見える人  アメリカ合衆国初の女性大統領になったアリサ・マックウェルは、幼い頃…

Cir
6か月前
328

【掌編小説】バスでナンパ

 バスに乗ったジョイは、座席に腰を下ろしながら背負っていたリュックを膝の上に置こうと手首…

Cir
6か月前
234

【掌編小説】宇宙検問所

 地球の軌道上に浮かぶ宇宙ステーションに、長旅を終えた宇宙船がドッキングした。そして大小…

Cir
6か月前
247

【掌編小説】魔法使いの弟子

 数多くのモンスターを倒してきた魔法使いミラベーユの弟子になって、はや二年。  なのに今…

Cir
6か月前
239

【掌編小説】ある日のナポレオン・ボナパルト

 今から綴ることは紛れもない史実である。だが、目撃者もいなければ、ナポレオン本人が他人に…

Cir
1年前
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