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温泉で知らない人と話してみたい ー鹿児島・熊本旅2日目②~3日目①ー

旅先の温泉で知らない人と二人きりになるたび、話しかけてくれないかなと願っていた。
さすがにそれはちょっと言い過ぎかな。

前回の記事は旅行2日目に桜島・仙厳園の観光を終えたところまでだった。

今回はその続きで、2日目(11月20日)の夕方に霧島神宮へ向かい、霧島観光ホテルに宿泊し、翌日(11月21日)えびの高原へ行くところまで書きたい。

旅 程
● 11月19日 昼頃出発  県営名古屋空港ー(FDA)ー阿蘇くまもと空港ー(レンタカー以下レ)、九州自動車道)ー鹿児島市内天文館で夕食ーSHIROYAMA HOTEL kagoshima泊
● 11月20日 SHIROYAMA HOTEL kagoshimaー(レ)ー桜島フェリー乗り場ー(フェリー)ー桜島観光ー(フェリー)ー桜島フェリー乗り場ー(レ)ー仙厳園・尚古集成館観光ー(レ)★ココから★ 霧島神宮ー(レ)ー霧島観光ホテル泊
● 11月21日  霧島観光ホテルー(レ)ー丸尾滝ー(レ)ーえびの高原から霧島山を見るー(レ)★ココまで★ ー熊本市街、熊本城、熊本ラーメン、馬刺し(熊本市電)ー(レ)ー阿蘇熊本空港ホテルエミナース泊
● 11月22日  阿蘇熊本空港ホテルエミナースー(レ)ー大観峰ー内牧温泉のいまきん食堂ー阿蘇中岳火口ー草千里ー(レ)ー阿蘇くまもと空港ー(FDA)ー県営名古屋空港

今回の旅の行程

霧島神宮へ急いで


レンタカーの運転をずっと担当してくれた夫が霧島神宮に行くのは今日しかないと主張するので、神社に夕方に行くのはあまり良くないのではという根拠が不明な気持ちは抑えて、霧島神宮へ向かった。

霧島神宮の一の鳥居

カーナビを見ながら進んでいたら大きな鳥居があり、とても分かりやすかった。

鳥居越しに本殿が見える

霧島神宮は境内に生えている木々が大きく、歴史ある神社なのだなぁとあらためて実感させられた。

霧島神宮の本殿

本殿を近くで見ると、様々なモチーフを彫ったものに、極彩色で色付けがされており、朱塗りと相まって華やかで美しかった。

この翌日霧島をまわって霧島火山群の活動の様子を見て、そんな中で昔の人も神様の存在を感じたり、信じたりして霧島神宮のような大きな神社が出来たのかななんて、素人なりに考えたりした。

硫黄泉の香りが好きすぎる

霧島神宮を発ち、この日の宿へと向かった。ホテルの周りでは温泉の湯気(と思われるもの)がいたるところで立ち上がり、硫黄の香りが漂っていた。

ホテルの窓から
奥に噴気が見える

この日宿泊したのはAUBEGIO霧島観光ホテルだ。このあたりのホテルは全体に年季が入っており、このホテルもなかなかレトロな外観だった。

霧島観光ホテル

茶色い建物の窓の外側の部分のデザインからは昭和の香りが漂っている。デザインとしては嫌いではない。

宿泊したお部屋

和洋室を選んだので、この部屋の他に和室もある。窓の外には噴気も見える。

広めなのは良いが、洗面所や浴室、ドア、などはあまりリニューアルされておらずかなりレトロ感が強い。もちろんバリアフリーでもなく、和室前にはかなりの段差がある。

この宿だけなのかは分からないが、客室の洗面所でお湯をだそうとすると温泉がでるのが少し困る点だった。大浴場でももちろんそうなので、髪や顔を洗って、最後に水道水で洗い流すことができなかった。温泉は成分によっては刺激が強く、入った後に水道水で洗い流すことが推奨されているので、硫黄泉のこの温泉を洗い流せないのは肌が弱い私としては少し心配だった。
冷水で流せばよいのだが、大浴場の洗い場が寒くとても無理だった。

ホテル内で顔出しパネルを発見!

薩摩の偉人 西郷どん

なるほど、この顔出しパネルは(目と)鼻の部分に顔がくるタイプ…と。いろんな顔出しパネルがあって面白いんだよなぁ。

聞き取れない魚の名前

大浴場の話がすでに出たが、お風呂の前にまずは晩御飯を頂いた。レストランは天井が高くおしゃれだった。

ホテルのレストラン

お料理はとても美味しかった。

前菜

給仕をしてくださる方は外国人の方が多かった。お品書きが比較的シンプルに書かれていたので、お料理の説明は口頭でしてくださるのだが、それが聞き取れないものが多く、少し残念だった一方面白くもあった(失礼な意味ではなく)。聞き返せば良いのだろうと思う。

何度も言うがお料理は美味しかったし、給仕をしてくださる方々は明るく感じも良く楽しい食事だった。

旅先の温泉でついに会話をする

晩御飯のあとは温泉に入った。
温泉は2か所で、1階にある露天風呂と上階にある展望大浴場があった。既に日が沈んでいたので露天風呂に入ることにした。

露天風呂に向かうと、スリッパが一組だけ脱いであった。おひとり入っていらっしゃるんだなと思い、私も脱衣所へ。眼鏡がないと何も見えないので、まず眼鏡をかけ、服を着たままうろうろ視察をしていると、脱衣所で着替えていたご婦人が「とっても良いお湯でしたよ」と声をかけてくださった。

旅行に行く際は夫と行くことがほとんどなので、温泉ではいつも一人。温泉で他のお客さんと、「どこからいらしたんですか?」なんて会話をしてみたいとずっと憧れていた。でも、自分からは話しかけられないまま日々が過ぎていた。

ご婦人にそう声をかけられてテンションが上がった私は、「本当ですか!わぁ嬉しい、着いた時から硫黄の香りがして温泉すごく楽しみにしていたんです」と応じた。

ご婦人はその日に東京から到着し、夕方にはこの宿につき、展望大浴場と露天風呂にすでに入ったところだそう。

私が愛知県から来たと話すと、最近テレビ(YOUは何しにニッポンへ(?))で見たという愛知県の名所や名物についていろいろ話してくれた。えびフライが有名な海の近くのお店(→まるは食堂)、大きなしじみ(→多分大あさり)など、彼女が持てるかぎりの愛知県情報をあいまいな記憶をたどりながらぶつけてくれて、一方で私も旅の疲れなのか「まるは食堂」も「大あさり」も思い出せず、「えーと、ありますね、分かります、有名ですね、えーとなんだったっけ???」という、「???」だらけの会話を繰り広げた。
そうやって、愛知県のことで知っていることをいろいろ話そうとしてくださったのがすごく嬉しかった。

彼女曰く、展望大浴場からは桜島が見え、ものすごく良い見晴らしだそう。お互いに「楽しみましょうね、良い夜を」といってお別れした。嬉しかったなぁ。

旅先一人風呂チャンス

露天風呂はとても気持ち良かった。何より入っていたのがずっと私だけだったので、ストレッチをしたり、頭は出したまま少し泳いでみたりして満喫した。

この日の夜は全然眠れなかった。うっすらと意識があるまま寝返りを打ち続けていた。朝に展望大浴場に行こうと考えていたが、あまりの疲れで行くことを諦めた。

朝ごはんはビュッフェ形式だった。

朝ごはんのビュッフェ

鶏飯やあくまきなど地元ならではのメニューもあり、どれも美味しかった。

ホテルには鹿児島弁を紹介したパネルもあった。こういうのが嬉しいんだよね。鹿児島弁良いわぁ。

正直、全然意味が分からないんだけど…
スタッフさんをつかまえるのは申し訳ないような気がして

チェックアウト前に、ホテルの周りをお散歩。
色付きのマンホールを発見。牧園町というのは今はない自治体名で、今は霧島市となっている。(あとで調べたところ、このマンホールにデザインされている花はミヤマキリシマだそう)

マンホールが大好きで写真を集めている
お花にもお顔があるのが可愛いね

外はかなり寒かったので少しだけ歩いてホテルに戻り、厚着をして出発した。えびの高原から霧島山を少し楽しんで、熊本市に向かう予定だ。

火山の力

近くに滝があるらしいから寄ろうということで、丸尾滝へ。

丸尾滝

当日の思いつきで寄った滝だが、とても見ごたえがあった。柱状節理(ブラタモリでよく聞いたワード)によって水の流れが枝分かれのようになっていて、幅もあって良い滝。
解説はこちら↓

丸尾滝の解説

また車を走らせていると白い蒸気がもくもくと上がっているところに遭遇した。

噴気地帯

これまた解説があった。

地球が生きているということを体感できます。

噴気を浴びまくっていると思われる木の葉っぱは、真っ白になっていました。すごいね、自然の力。

桜島と開聞岳

しばらく走ると眺望が開けたので、あわてて駐車スペースに車をとめた。桜島が見える!と思っていたら、夫が「開聞岳も見えている!」と。

お分かりいただけただろうか。

地図帳で一応解説を…。

位置関係は大体こんな感じ
感動した

桜島の有村溶岩展望所で、見える景色の解説板があり、そこに開聞岳とあるけれども開聞岳は見えなかった。あんなに天気が良かったのに、いや天気が良すぎたのか。
ついにここでうっすらとではあるが開聞岳を見ることができた。美しい山だ。

えびの高原へ ~天気が悪い~

しばらく車を走らせて(夫が)、えびの高原のえびのエコミュージアムセンターの駐車場に到着した。お天気が…悪い…。
この写真の真ん中に見えるのが韓国岳(からくにだけ)で、霧島山の最高峰(1700m)だ。

5~6月にはミヤマキリシマと霧島山を楽しめるスポット
いかんせん天気が悪い

とにかく寒かったので、えびのエコミュージアムセンターの展示をゆっくり見た。興味深い展示ばかりで無料なのはありがたい。

ツツジの一種であるミヤマキリシマは九州各地の高山に分布している

ここは宮崎県。
今回の旅行で本当は宮崎にも行きたかったのだが、さすがに日程的に厳しくあきらめた(結果的にえびの高原には来れた)ので、売店で宮崎土産の、冷や汁の素、芽かぶ塩、マンゴーグミ、日向夏グミを買い込んで出発した。

一路、熊本市へ

熊本市内、水前寺成趣園近くに予約した駐車場へと向かった。車をとめて熊本市電乗り場へ歩く途中、洋学校教師館(ジェーンズ邸)を見かけた。熊本城を見て帰ってきてからまた見に行こうと考え、市電に乗り込んだ。

ジェーンズ邸


レトロですてきな車体

このあとは熊本ラーメンを食べたり、熊本城を見たり、馬刺しを食べたり、太平燕を食べたりするわけだけど、それはまた次回、お楽しみに。

それでは、またの~♪