「個人の名前で仕事をする」ことの光よりも影を伝えたい
こんばんは、塩谷です。
しばらく大阪にいます(実家です)。
今回は、前回リクエストのあった、「自分の名前で仕事をするということ」について、書いていきたいなぁと思います。
私は高校時代からずっと「良いモノを良いと伝えられるだけのメディアを作りたい」と思っていました。
そうした執念じみた思いや、過去9年間の奮闘は下記のnoteに長々と書いているので割愛しますが……
実際に情報発信をはじめて、今でやっと10年。紆余曲折もありましたが、時代の流れもあり、個人として情報発信をすることが仕事になりました。その中でインフルエンサーと呼ばれたり、表に出る機会は増えていきました。
ですが、世の中に見えているのはもちろん、「表向き」の場所です。
ライトにあたらない部分、というのは当然あります。むしろそっちの方が多いんじゃないかな。
私は子どもの頃、少し劇団に入り舞台に立っていました。そこではどんなにお腹が痛かろうが、どんなに衣装がキツかろうが、光が当たった瞬間には別人になりきる……というのが、幼少からの「常識」でもありました。
ですが舞台は、「ハレ」の出来事で、舞台が終わって家に帰ってからの日常はほとんど「ケ」。それだと良かったんです。しかし今、SNSは日常の中に深く繋がりながらも、劇場のキャパシティよりもはるかに多くのフォロワーに、自論を、日常を、景色を、伝えている場所です。
「あなたのような働き方がしたいです」と言ってもらえることがあります。そう言われたときに、嬉しさよりも、不安のほうが勝ってしまいます。だって憧れとして見えている部分は、虚構ではないものの、「全て」じゃないからです。
なので今夜は「個人の名前で働きたい」という方にぜひとも知って欲しい、スポットライトの当たらない部分を、ちゃんと書いていきたいと思います。
自分の名前で仕事するメリット
新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。