新婚っていつまで?結婚後のリアル
同じ年に入籍した大学時代の友人と、久しぶりに会って食事をした。
大学の思い出話、職場や家族の話など、話したいこと聞きたいことが次から次へと溢れ出して止まらない。
外で誰かと話すと、元気が出る。
話していると、今回のタイトルである『新婚っていつまで?』という話題が出てきた。
友人は新婚旅行に行くまで、その夫は入籍後1年が「新婚」と感じていたらしく、意見が分かれたのだそう。
(友人はつい最近、2年越しの新婚旅行に行ってきたらしい。改めておめでとう!)
新婚とはいつまでかを検索すると、
・結婚式を挙げるまで
・新婚旅行に行くまで
・結婚して1年間
・子どもが産まれるまで
など、人によって新婚の捉え方は異なるようだ。
わたしたちは結婚式を挙げておらず、入籍したその日から新婚旅行に行った。
2ヶ月後に妊娠が分かり、引越しや退職など、身の回りの環境も自分自身も大きくガラッと変化した。
楽しかったのは引越しをしてひと月が経つ頃までだったように思う。
わたしにとっての新婚は、入籍後3ヶ月間だった。試用期間の如き短さである。
夫の新婚気分は抜けていそうだけれど、新米パパ気分が続いているかも。
今年結婚した(する)友人が3人居る。
喜ばしい知らせに、飛び上がるほど嬉しくて幸せな気持ちになった。
そんな友人たちに、伝えた言葉がある。
「自分のお母さんと、結婚相手についてゆっくり話し合うんだよ!!!」
わたしは同棲開始から入籍まで流れに身を任せ、いけいけゴーゴー!と急ぎ過ぎたなと思う。
帰省しにくい世情もあり、最後は自分で決めたことだけれど、どう思う?ともっと話し合えば良かったし話し合いたかった。電話だと限界がある。たられば、たられば。
段々と暑さが増してきた春のある日、洗濯物を干しながらドラマの見逃し配信を観ていると、耳馴染みのある「病めるときも、健やかなるときも」よりもフランクな誓いの言葉が耳に入り、思わず手が止まった。
これは結婚前に自分が理想としていた妻像だったじゃないか!とハッとして、今も強く印象に残っている。
小さい頃から夢に描いていた理想の相手と結婚できたけれど「恋人同士の時は感じなかったけれど、こんなにも価値観が違ってたかしら」と、心がモヤモヤする事が多々ある。
恋人の距離感から、人生のパートナーとしての距離感に進化したからかな。
価値観の違いは親子間でもあるのだから、夫婦間ではもっと有るのだろう。
ここからは心の奥底にある封印を少し解いてみる。
「産前産後の恨みは一生残る」という言葉は本当だと思う。
衣食住の2つが欠けるだけで、ここまで辛いのか、と。
思い出すだけで苦しくなる。癒えない。ため、詳細は書かない。
長い里帰り出産から帰ってきて、少しずつ関係を修復し「喜」や「楽」の気持ちを上書きしているが、ふとした時に怒りや哀しみが込み上げてくる。過ぎ去ったことだし、波風立てると心労が重なるので本人には言わないけれど。
一緒の墓には入りたくないし、来世では他人が良い。特に義父。
わたしの遺骨は地元の海に撒いて欲しい。
あの環境下でお腹に居た息子は非常に居心地が悪かっただろう。心配させてごめんね。
逞しく生まれて育っていてくれてありがとう。
黒い心の封印を解放してみたが、何だかんだ今の生活に小さな幸せを感じながら暮らせている。よかった。
自分の人生が終わる瞬間に、こう思えていたら良いなあ。
「喜怒哀楽色んなことがあったけれど、あの人と一緒に居られて、良い人生だったなあ」
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