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あなたは賞賛してますか?意見交換を活発化する 「アサーション(Assertion)」の力とは?

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。

思っていることがあっても言えない関係は、避けたいものですよね。

例えば、せっかく良いアイデアを持っているメンバーがいたとしても、マネージャーに提案することを躊躇してしまうと、そのアイデアはメンバーの脳内止まりになってしまいます。

では、皆が自発的に発言・行動できる環境を作るためには、どうすれば良いのでしょうか?

その鍵となるのが、「ちょっとした一言」です。小さなことでも、感謝や賞賛を口にして伝えることで、コミュニケーションの取りやすさが増大します。

今回は、この様なコミュニケーションの促進についての鹿内のコラムです。どうぞ!

京都大学などの研究機関の教員・研究員として、ヒトの脳(認知神経科学)の基礎研究に第一線で従事。その後、大手人材企業でピープルアナリティクスの事業開発に取り組む中、株式会社シンギュレイトを設立。”信頼”をキーワードに、人と人との新しい関係・関係性を作り、新結合(イノベーション)を増やすことを目指す。ピープルアナリティクスの技術、学術研究などの知見を活用し、イノベーティブな組織づくりを支援している。1on1での話し方・聴き方を可視化する1on1サポーター「Ando-san」、イノベーティブな組織への変革を促す組織診断「イノベーション・サーベイ」を提供中。情報量規準が好き、漫画好き、サッカー好き。
話し手:鹿内 学,博士(理学)シンギュレイト 代表

先日、マネジメントに関するワークショップを行いました。いくつかの話題の中で、参加者が最も興味を示したのが「アサーション(Assertion) 」です。

アサーションとは、「自分の気持ちや考えを言葉にして表明すること」です。アサーションによって、お互いの価値観を尊重しながらも、意見を言い合える対等な関係を築けます

そのため、マネジメントにおいて「共有」や「ふりかえり」と並んで重要な要素なのです。しかし、見逃されがちな要素であり、浸透しているとは言えません。

アサーションは「賞賛的主張」と「対抗的主張」2つの側面に分かれています。

  • 賞賛的主張:感謝、賞賛、好感、励ましを表明すること

  • 対抗的主張:過度でない反論、依頼を表明すること

この2つは、どちらも重要な主張です。ただ、対抗的主張が多いと感じる職場であれば、私は意識して「賞賛的主張」を実践してほしいと思います。賞賛的主張を簡単に言い換えると、「意見をもらったときに、少しでも良いと思ったら “いいね” と言う」ことです。メンバーから成果の報告を受けたとき、小さくても組織への貢献を目の当たりにしたときなど、素直に「いいね!」と伝えるのです。

日常の何気ない場面で伝えるのもいいですし、1on1の場を活用するのもいいでしょう。このようなアサーションによって、マネージャーとメンバーがお互いの価値観を尊重し、意見を交わし合える対等な関係を築くことができます。

「組織内での意見交換があまりない」「失敗を恐れているメンバーが多い」など、このような悩みがあるときは、「見逃されがちな賞賛」を自分の言葉で伝えるアサーティブなコミュニケーションを意識してみてはいかがでしょうか?


いかがでしたか?

日頃から感謝や賞賛の言葉が飛び交い、積極的に皆が発言できる環境、素敵ですよね。そんな環境は、あなたの一言から作ることができるのです。

ちょっとしたことからアサーションを意識することにより、職場内の役割の違う人たちでも、お互いに尊重し合い、言いたいことが言える対等な関係を築くことができます。さらに、賞賛的主張をすることで自分も良い気持ちになりますよね。

さあ、思い立ったが吉日。今日から「ありがとう」「いいね」をどんどん口にしていきましょう!

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本記事は、シンギュレイトが毎週配信しているメールマガジンに掲載している代表鹿内のコラムを、シンギュレイトnote編集部が加筆修正したものです。メルマガ登録はこちらから。