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「歩いているとき、何を考えていますか?」の問いかけでわかること

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。

1on1や採用面談で、相手の内面や価値観を知りたいと思っても、それを引き出す質問って難しいですよね。直接聞くと、表面的な答えを返されるかもしれませんし、聞きたいことと遠すぎる質問だと、質問の意図がわからず不信感を持たれかねません。

そんなときに使える質問が、「歩いているとき、何を考えていますか?」という質問です。今回は、代表の鹿内に、相手の内面を垣間見る質問を聞きました。

京都大学などの研究機関の教員・研究員として、ヒトの脳(認知神経科学)の基礎研究に第一線で従事。その後、大手人材企業でピープルアナリティクスの事業開発に取り組む中、株式会社シンギュレイトを設立。”信頼”をキーワードに、人と人との新しい関係・関係性を作り、新結合(イノベーション)を増やすことを目指す。ピープルアナリティクスの技術、学術研究などの知見を活用し、イノベーティブな組織づくりを支援している。1on1での話し方・聴き方を可視化する1on1サポーター「Ando-san」、イノベーティブな組織への変革を促す組織診断「イノベーション・サーベイ」を提供中。情報量規準が好き、漫画好き、サッカー好き。
話し手:鹿内 学,博士(理学)シンギュレイト 代表

みなさんは歩いているとき、何を考えていますか? 

「今日の仕事でのタスクは何だっけ?」と仕事のことを考えたり、「今夜のスポーツの試合楽しみ!」や「夕食はどうしよう?」とプライベートのことを考えたりと、人によって千差万別かと思います。

シンギュレイトはフルリモートなので出退勤で歩くことはありませんが、僕の場合、平日朝に通っているジムの行き帰りが同じような状況です。先日は、社内の会議体を大きく変更したのもあり、ジムへの行き来の途中は仕事のことばかり考えてしまいました。

このような「歩いているとき、どんなことを考えていますか?」という質問。こういった質問は、「採用面談や1on1で使うことで、相手の内面を垣間見ることができるのでは?」と考えています。

仕事に対して主体的なのか、心配性なのか、はたまた仕事以外への興味が強いのかなど。リラックスしているときに何を考えているのかを問う質問なので「ゆっくりお風呂に浸かっているときは何を考えていますか?」という聞き方でもいいかもしれません。

一方で、「好きなことはなんですか?」という直接的な聞き方は、相手からすると、少し機嫌をとっている印象を受けるかもしれません。

また同じように直接的に、「今、不安に思うことや心配事はありますか?」と聞かれたら、相手は「心配されているから、気丈に振る舞わなければ。本音を言ったら自分に不利に働くかも」と感じ、「特にありません」と、本心を話してくれなかったりするものです。(ちなみに不安や心配ごとは、ネガティブな側面だけではありません。「なぜこの事柄を不安に思うのか?」を掘り下げていくと、相手が大事にしている価値観が見えてきます。)

歩いているとき、電車に揺られているとき、お風呂入っているとき、このようなふとした瞬間に何を考えているのか。その質問への答えが、その方の内面を明らかにしてくれます。

1on1でメンバーもマネージャーもお互いに問いかけてみると、意外な一面が見えてくるかもしれませんよ。ぜひいつもの1on1や面談での問いかけに使ってみてはいかがでしょうか?


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本記事は、シンギュレイトが毎週配信しているメールマガジンに掲載している代表鹿内のコラムを、シンギュレイトnote編集部が加筆修正したものです。メルマガ登録はこちらから。