井浦新×成田凌が3回戦まで映画、映画館、俳優について語り明かしたインスタライブ
今日は、リモートインタビューの後、昨日オープンしたアップリンク京都で3本映画を観る予定だったが、思わぬ夜更かしをしてしまった。まさか、のインスタライブ3回戦。あまりにもアツすぎる映画、映画館、そして俳優として何ができるかを真摯に問う、映画愛溢れるトークに、心の底からありがとうと言いたくなる3時間だった。
それは、井浦新さんが、かなた狼監督『ニワトリ★スター』で何ヶ月も一緒に大阪で暮らし、見事なコンビを演じた成田凌さんを誘って、成田さんにとっては初になったというインスタライブ。雨の撮影で時間が押してしまったという井浦さんが、予定時間を過ぎ、現場から自宅に戻る車の中で始まったというリアルさ満載で始まった。井浦さん、成田さん、かなた狼監督のインスタにアップされている『ニワトリ★スター』の二人のその後を映し出すショートムービー、『ありがとう』のアフタートークという趣だった1回戦。映画館への客足が途絶えた3月末から監督を含め3人で話し合い、リモートかつアナログな方法で作ったという。リリースを出すのでもなく、ふっとアップしたという『ありがとう』は、まさに帰ってきた『ニワトリ★スター』。再び草太と楽人に出会えたという嬉しさの中に、心からの「ありがとう」がすごく響く。実はインスタライブに違和感を覚えていたという成田さん、でも兄貴のような井浦さんと話すうちに、どんどん本音が溢れ出す。本当な井浦さんのようにミニシアターで舞台挨拶がしたいのに、なかなか大人の事情でできない、動きたいのに動けないという多くの若手俳優が抱えているかもしれないジレンマが滲む。
第2部では、『ニワトリ★スター』でお世話になった映画館の名前を北海道から二人で交互に呼んでいくというミニシアター数珠つなぎ!呼びながら、成田さんの中で一歩踏み出そうとする気持ちの高まりを聞いていて感じ、それを井浦さんが、丁寧に掬い上げようとしている。私たちはその生々しいやりとりの証人なのだ。第3部では、ならば実際に成田さんが劇場に舞台挨拶に行きたいのなら具体的にどうすればいいのか。映画業界の仕組みを丁寧に丁寧に解説しながら、自らが主体的に動きを起こすことが可能であることを成田さんに伝えていた井浦さん、もう最高だった。そして、俳優として、どんな作品に出会っていきたいとか、俳優の仕事とはという非常にコアな部分まで二人で本音で話し合う姿が本当に感動的。今、まさに売れっ子の階段をひたすら登っている状況で、自分の心に素直になり、本来やりたいと思うことをするのは無理なのではと葛藤していた壁が壊れ、成田さんが一皮剥けた夜だったのではないか。ミニシアターパークで、成田さんの企画が立ち上がる日を楽しみにしていたい。
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