キートンの探偵学入門
世界中で気が滅入るニュースばかりなので、コメディ中心にお送りします。44分で無声映画初心者にもおすすめ。
ハリウッド喜劇といえばチャップリンでしょ、なんて決めかかっていると、損しますよ!チャップリンが「人情」喜劇だとすれば、バスター・キートンは「肉体派」喜劇。ちっちゃいけれど、イケメンのバスター・キートンはどたばた劇の帝王です。
キートンの探偵学入門の5つのおすすめポイント
1.探偵修行中の映画館の従業員という謎の二足のわらじ設定が、独特のスパイスとして映画全体に効いています。
2.中盤のアクロバット、ビリヤードの離れ業やハラハラのバイクシーン。デジタルのデの字もなければ、スタントもなし、命づなもなし。
3.そしてそれを映し出す、冷静なカメラ。最近の映画はショットを裁断して緊張感を出しますが、こちらは固定カメラ。動くのは人任せ。
4.背景の早変わり。キートンが場面に合わせて動くたびに、場所がかわってしまう、アナログ編集(モンタージュ)の神業ここに!。
5.今回のキートンは美人も老女もおじさんも差別せずに扱う、損する正直者。あまりのひたむきさに、応援せずにはいられない。
Youtubeでフルで見れます。原題はSherlock Jr. です。