自己責任の国だからなのか、危険への注意喚起が乏しい
夏休み、ドライブや水遊びに際してヒヤリハットと思うことがかなりありました。
昨日も目撃しましたが、足のつかない川で飛び込んで遊んでいる。
もちろん、ライフジャケットなし。ここは自然の川で公園でもなんでもないので遊ぶのは自己責任です。
しかし、よく整備された公共のビーチも、監視員がいない場所が多いです。
海や湖には日本と違って「泳いではいけない」「危険」などの看板はほとんどなく、カウチンリバーのチュービングは、チューブを貸し出してバスで迎えにきてくれるだけで、間に監視員などはいません。
ちなみに、このチュービングでは過去に死亡事故があったのですが、最近になってその犠牲者の一人が同僚の親しい友人だったことがわかりました。
チュービングで川下りをやって2、3km下流にバスが拾ってくれる上陸地点があるのですが、それを見落としてしまい、そのまま下流の急流に流され溺れたそうです。その後遺族がチュービングの会社に対して、上陸地点をもっと目立つように看板を立てるようにしてと要望したそうです。
しかしながら、私がチュービングした時には別に注意喚起や「この先危険」などの記載もなく、誰も死亡事故があったなど知らないのでしょう。
自然の川や海で遊ぶ以上、自分で注意するべきなのですがそれにしても日本はあちこちにやかましいほど看板があるのでそのギャップに驚きます。
さらに、交通事故。
結構な頻度で起きています。
渋滞したり、パトカーがいたりするので気付きますが、あんまり詳報はありません。
先日、自分の住む街の中で同じ日の午後に2回も同じ場所で事故があったので驚き呆れました。ナナイモ市内でも、いつも同じ交差点で事故が起きていますが、うちの街の中のハイウェイとダウンタウンを結ぶたった二つの交差点でも頻繁に起きています。でも、大きな死亡事故でもない限り報道されません。
ちなみに、そのハイウェイで事故が起きると迂回路が乏しいために大渋滞が起きます。そして、あんまり注意喚起されないのでまた事故る。
さらに、先日Strathcona ParkのButtle Lake沿いをドライブしていた時のこと、バイクの事故を目撃しました。なぜか、レッカーが道路の真ん中に止まっていて、そばに衝突した車とバイクでしょうか、大きなダメージもなく止められていて怪我人が介抱を受けていました。怪我人に意識があるようでしたし、警察や救急車よりも先になぜか「Island Helth」の車が来ていたので救急救命の手伝いは必要なさそうだったので通り過ぎました。考えてみれば、最寄りのキャンベルリバーは数十キロ離れていて、電話も通じない。なので救急車や警察が来るのに時間がかかるのでしょう。
その後、しばらく経って、消防車や救急車とすれ違いました。そういえばあの事故どうなったかな?とネットで調べていたら、その直前にもっと大きな事故があったらしく、数日前に湖に車が転落し、
私たちが通過する直前に運転手の遺体が発見されたばかりだったそうです。そのための消防車?
湖沿いの道が、くねっていて一歩間違えば湖に転落、というのはわかっていたけれど、実際に車が本当に転落していた・・・
「死亡事故現場!」の看板もなければ工事中とかの目印もない。ましてや花束なんか飾られてない。
しかし、ドライブ中撮影した動画を見直してみたら、なんと転落防止のガードが壊れている場所が映り込んでいました。そして、そのほかの縁石にも修復の後が。ということは、ガードを突き破って落ちてしまう車がいるようです。なんと恐ろしい。
通った時は、ただの工事だと思ってたけど、きっと車がぶつかったか落ちたんでしょう。
ちなみに手のひらサイズの落石もごろごろ道路に落ちていて、家族で行楽のスポットなんだけど、道中は全く安全ではない・・・
雨の日のドライブは絶対避けます。
アメリカってすぐ訴訟になる国ってイメージがありますよね。マックのコーヒーで火傷をしたとか、道路の穴で転んで怪我をしたといって道路管理者を訴えたり。
カナダ、道路の穴や路肩が崩れてるなんて日常茶飯事なんですけどね・・・こっちが気をつけるしかない。同じ北米でも随分違う。
極め付けは、一昨日通った工事現場。町外れの道路でパイプを埋めるかなんかの掘削作業をしていたんです。所用があって、その工事現場の側を通った。大きなユンボ(ショベルカー)がトレンチを掘っている横を、片側交互通行でガードマンの「STOP」「SLOW」の指示に従って通行するのですが、私が通ろうとしてるのにユンボがまだ回転してるんですよね!これはね、とても危険です。もちろん、機械の手前で停止して、ユンボのオペレーターとアイコンタクトをしてちゃんと止まったのを確かめて通行します。で、戻り。いつまで経っても「GO」にならない。みてると、ガードマンも定位置にいなくてうろちょろしてるし、危ないじゃないか!小さい作業現場なので人手不足なのか不慣れなのか、同僚とこの工事現場変だよね・・・と話していました。
その後、そこで事故が起きたようです。
最悪・・・
巻き込まれなくてよかった。
その時、救急車や救急ヘリが来て大騒ぎになった模様。
どうやら作業員が生き埋めになったらしい。怪我人が3人、ということはあの場にいた全員じゃない???
詳細は報道されてません。もちろん、安全管理に問題がなかったかどうかWorksafe BCが調査に入ったそう。
だけど、昨日そこの工事現場を通ったら、何事もなかったように工事をしていました(苦笑)事故の続報もなし。労災で怪我をすると、十分な補償があるため、怪我をした作業員がすぐさま現場に戻ることはないでしょう。人不足のカナダにしてはめずらしく、代わりの人がいたようです。
カナダの対応に比べると、日本てなんて繊細で細かくて、事故や災害が起きる前の予防措置や起きた後の大騒動に力を注いでることか・・・
カナダは一見安全で平和な国に見えますが、単に日本みたいに事故だの災害だのいちいち報道しないだけだと思います。自分の身は自分で守る。これ大事。
うちの息子が小学生の時、釣りに行った時、足もとの出っ張りに引っかかって堤防から落ちそうになりました。奇跡的に空中で回転して転落を免れたのですが、ライフジャケットもなく落ちたら死んでいたかもしれません。
チュービングの詳細はこちら
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