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ゴッホ展 孤高の画家の原風景(2005年)図録 / サポートによる購入品報告

まずは御礼

先月から今日に多くの方がサポートや記事購入をしてくださっている。繰り返しにはなるけれど、なんど言っても足りないので言わせてください。

本当にありがとうございます。

さて、記事下に表示されるサポート依頼の欄に、

いただいたサポートは書籍購入費用として使用させていただきます。サポートで購入した書籍は記事でご報告します。

と明記した。きちんと、有言実行を果たしたい。

使い方を考えた。

記念すべきサポートによる購入第1回目なのだから、自分の記憶にもきちんと残る、メモリアルな書籍にしたいと考えた。

とはいえ、「サポート・記事購入で貯まった金額内」と上限を決めたし、そもそもすこぶる小心者なので「○○○万円の全集買いました!」という気風の良い報告は、これから未来も多分出来ない。期待してくれていた方、すみません。(いや、そのくらい期待が叶うくらいのnoteライターになるべきですよね。頑張ります。)

そこで思い至ったのは「あの時買えなかった本を探して買う」ということだった。

買い損ねた本、というのは本好きには必ず1、2冊あると思う。今も版を重ねているもなら書店に行けばいいけれど、品切れ重版未定、絶版、限定品など、あるとは限らない古本屋で探すほかない状態の本もある。

そういう本を、ここであったが百年目! とためらうことなく購入できるようになることは、私にとってあこがれの一つである。

なので、noteで得たお金は、そういうときのための軍資金として活用することにした。今後すべてにそういうふうに使えるとは限らないだろうけれど、なるたけそういう方向性にしようと思う。

記念すべき第1回目購入本(ここから本編)

そうして今回購入したのは表題の通り、

ゴッホ展 孤高の画家の原風景(2005年)図録である。

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実はこの展示、私が一人きりで初めて絵画展を見に行った、思い出深い展示会なのだ。

私が見に行った会場は、大阪にある国立国際美術館。(当時の展示についての案内)JR大阪駅から歩いて中之島の美術館へ向かい、途中の喫茶店でナポリタンを食べた。会場内はひどく混んでいて、歩くのもままならなかったけれど、ここに居る全ての人がゴッホの絵を見たくてやって来たのだと思って感動した。

関西の片田舎に住む高校生だった私は、経験値の低さから、そのグッズ売り場で何を買えばいいのかわからず、ポストカード数枚と『黄色い家』のレプリカを買った。

レプリカは台紙も含めてA4サイズ、『黄色い家』の絵の部分はポストカードより一回り大きいくらいのサイズのもの。絵の表面が樹脂のようなもので加工されていて、油絵のように見え、飾ていても退職しにくいと言うのが売り文句だったと記憶している。売り文句の通り、15年経った今でも私の部屋で鮮やかさを保っている。

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多分、美術館に行くのに、大きなカバンを持っていくのは無粋だと思ったのだと思う。だから、持って行った小さなカバン(当時気に入っていたトートバック)を持っていき、そのカバンに図録が入らないと判断したんだろう。私は、図録を買わなかった。

20代になって、さまざまな展示会に通うようになってから、図録を買わなかったことをすごく後悔した。あんなに感動したのに。図録って、思い出のアルバムでもあって、すごく大事なのに。

ということで、その後悔を慰めるべく、今回の購入に至ったのである。一冊にかける思い入れの強さでは、これに勝る物はない。

購入までの過程も、ドラマティックに語れると良かったのだけれど、実はAmazonの中古本販売で簡単に見つかってしまった。

とはいえ、届いた本は状態もよく、なんと東京国立近代美術館で配布されていた目録も挟まっているというおまけ付きで、ちょっと嬉しかった。

2005年の展示会で、図録は買わなかったけれど私はゴッホの大ファンになった。

あれから、ゴッホの絵画を見るためにいろんな所へ旅に出た。大学生の時に初めて東京に行ったときは1日で3館、美術館を回ったし、2014年には、念願かなってオランダのヴァン・ゴッホ美術館、パリのオルセー美術館ほか、イギリスのナショナル・ギャラリーほかを巡るヨーロッパ回遊も出来た。

好きになって得るバイタリティーは計り知れない。これからも、もっとたくさんのことを、私はどんどん好きになっていく。


■ イベント参加告知 ■
第八回文学フリマ大阪に、HYGGEで参加します。

開催予定日:2020年9月6日(日)
会場:大阪 京阪天満橋駅/地下鉄谷町線天満橋駅スグ OMMビル2階
イベントHP: https://bunfree.net/event/osaka08/
HYGGE 共同ブログ: https://ameblo.jp/holdhygge

メンバー4人それぞれの短編を収録した新刊を刊行予定です。
私の個人本(『私の古い言葉たち/寝惚草紙』)ももっていきます。

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