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不倫した話
浮気をしたことに、罪悪感が生まれなかった自分。
そんなときに、上司から誘われた。
9歳上の憧れの先輩だった
ご飯を食べ少しだけドライブして
ホテルへ行った
あの日の夜のことはいまでも鮮明に思い出せる
全てがはじめての感覚だった
相手は既婚者だけどそんなことも気にならないくらい
私の感覚は麻痺してた
愛妻弁当を私の前で食べているとき
これが罪悪感か?という気持ちになったことはあるけれど。
そんなもの感じないようにしていたのかもしれない。
それから月に一度会うようになった
密室で過ごす時間。
相手に気持ちはないことはわかっている
それでもその時間がたまらなく楽しみで、噛み締めて過ごしてた。
タバコの匂いも一瞬の仕草も全部覚えてる
どうにもならない気持ち、未来のない関係
だからこそ愛おしかったのか
いまになって考える。
どうしたいとか、どうなりたいとか
そんなことなくて
ただあの時間が好きだった
そんな時間も当たり前にずっとは続かなかったけど
始まりのない関係にきちんとした終わりもなくて
連絡が途絶えたら、そういうこと。
私から連絡することはないし、それでいい。
よくある話だけど
決して許されることではないけれど。
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