【小説】 承認欲求
不倫する男をネットで
見た。
承認欲求と性的欲求のため
または、仕事で上手くいくための
ストレス発散の為だと書いてあった
こんな男に騙されたらダメですよと
書いてあった日
池田によく似てるなぁと思いながら
世の中に池田さん
池田さんは仮名だからねってつぶつぶ
呟きながら
あの日
2022年11月23日
なぜか
家族と奥さんを大切にして下さいと
土下座して言ったあの日
佳世子は本当は真から優しいのではないかと
自分を見つめ直した
その後
愛人のはなしをベラベラ喋っていた
彼は
たぶん賢くもなく
ずるがしこいだけで
弱虫なんだと思いながら
そもそも
障害者と知っていて
カラオケだけだから
何もしない
大丈夫、安心してって言った卑怯な人が
まさか政権とか狙っていたら
この国もおしまいだと感じながら思い
よかったね
会社員じゃなくて
執行役員でと
思いながら
約束の書面を見る佳世子
たぶん佳世子のいう通りにあれから
反省して
妻を労わる人になっていればと心で思いながら
あんたのせいで
私はTVの不倫ドラマも本当にあるのかなぁって思っていた
それぐらい疎い人だったのに
君のせいで
家族、きょうだい、友達をすべてなくしたことに
腹を少したてながら
障害がある人を差別しないフリして
命の電話のボランティアをしてみたり
実は
電話に出てくるのは1人だけど
もう1人側にいるんだよと
大事なことを
ペラペラと喋る人が
いつか
この約束の書面で
えっ
これは酷いと言われるように
女々しいと思われてもいい
人の人生を返せと
本当に言いたい
本当に中学受験したのかな?
寄付金なのかもと思いながら
汚い字をみながら
性格がでてるわーと感じながら
他人のことがいえないほど
また佳世子も性格が悪いと感じながら
ディズニーのキャラクターに出てきそうな
あのおじさんは
もう死んだことにしよう
次回
約束の書面