【小説】 1番怒っていた人

父が躁みたいにハイテンションなのは
わかっていた

なので、近づかないように、ようにして
新しい仕事の面接に行っていた

住むところがない
WiFi の引き方とか
全く分からない

何度か引っ越しを経験しているから、
冷蔵庫のやり方。
洗濯機のおきかた
エアコンの手配などはわかるけど。

そんな中
2回もばったりと会った人がいる
隣の区に遊びに行ってのコンビニ。
スーパー帰りにちょこっとジムに  
なんて時には
入ろうと扉を開けた瞬間でてきた人
あっ、佳世子に離婚届、提出した人だ。
 
2回目に言われた一言
腐れ縁かー。
 
そんなある日
父の機嫌が悪かったから
母の部屋をのぞいた
 
パソコンで打たれた白い紙には
ジョコについてと、
もう1人の名前が書いてあった
父が渡したらしい
母は佳世子が見ようとすると
隠した
 
池田とジョコについての裁判。
 
はっ、父が1番怒っていたのだ。
 
父は苦手だ。
消化器を3歳の佳世子に寝ている時かけてくるし
幼稚園児なのに、家なきにされ
家をたたいても開けてくれないし
幼稚園のバックはビリビリに破り、犬のせいにしたり、
おもちゃに火をつけるし
初めてもらった成績表はビリビリに破かれた
成績が悪かったから。
病気だと気づかない親も酷いが
手いじりで
まったく授業を聞いていないからって
教師もオールCにした。
一つぐらいBがあれば違ったのかも知れないけど
その教師はバカなくらいイジワルで
でも、正直だった。
 
不倫など
変なトラブルはなかった。
大学生の時あったけど。
 
ダブルの男で父がキレ始めていたことは知らなかった


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