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ゆめまち はるせ
2023年1月24日 16:11
形にしようと思えば思うほど、何かがぽろぽろとこぼれ落ちていく気がして怖かった。私がこんなに苦しんで、悲しんで、涙を流しながら、長い時間をかけてようやく身に纏ったハリボテの宝石達を、誰にも何にも傷つけれられたくなくて、形にしてしまえば、自分すらそれを手放してしまう気がして、形にするのが怖かった。音としてただ流れていくだけの、絶対に私の心の中にしか残らない程の、他の音に飲まれてしまえば誰にも聞こえ
2023年4月8日 01:35
去年の四月は何をしていたかな、となんとなく思ったから。自分の書いた言葉を探って少しだけ、過去に戻ってみました。ちょうど一年前のわたしは結構明るくて、孤独を愛そうとしたり、小さな引っ越しをしてみたり、ずいぶんと楽しそうでした。春が連れて来たと思っていたわたしの鬱屈は、春のせいではないのかもしれない。そこまで考えて、一旦全部が嫌になりそうなのを堪えたから、わたしは真面目です。花粉症ではな
2023年6月3日 00:33
今まで感じたことのない感覚であろうものが、今ここに在る気がしている。雨粒が窓をつたって、土砂降りの雫が地面に落ちて弾かれる。走るタイヤが水飛沫をあげて、波のような音が流れて、遠ざかる。言葉の色が、見えなくなってしまった。キャンドルの光のような暖かいクリーム色も、深く曇っている夜空のような悲しい紺色も、誰かが伸ばした手の色も、顔も、大丈夫も、何も見えなくなってしまった。