![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155001977/rectangle_large_type_2_2a4e05ce39501caf9940d20424728d15.png?width=1200)
国境を越えた横の繋がりを作っていく
昭和天皇が亡くなったときのことです。
大喪の儀には、各国の王や大統領や首脳が参列されました。
そのとき気づいたのです。昭和天皇に近しい方というのは、国民ではなくて、各国のトップの方々なのだと。
以来気にして見ていると、〇〇首脳会談、サミット、王室の交流などで、国の上の方の人達は顔を合わせ、親しく話をされている。
戦争も国同士のトップが、国のためなのか個人のメンツなのか、ときには理不尽に思える成り行きで戦争をはじめる。
トップのメンツで戦争がなかなかやめられないときもある。
その上戦争をやめたということで、平和賞をもらったりする。
戦争が終わったら、トップ同士が握手を交わすこともあります。
国のトップの人たちには、横のつながりがあります。
彼らの論理が正当化される世界があります。
国の代表ということになっていますけれど、国民とよりも、トップ同士の方が感覚が近いのでしょう。
でも戦争で実際に身体をはって戦ったり、ケガをしたり、命を落としたり、巻き込まれたり、逆に命を奪ったりするのは、トップではない、国民と呼ばれる一人ひとりの人間です。
だから、普通に生きる私達こそ、普段から国を超えた横のつながりを持って、交流し、対話し、幸せに生きる権利を守る必要がある。
SNSで世界は繋がって来ていますけれど、戦争を止められるくらい、それを意図的に強化していけたらなあと思います。
20年ほど前に、「幸せとはなんだろう」「本当の貧しさとはなんだろう」と知りたくなり、アフリカに3年住みました。
そこには私達とは違うリズム、違う考え、違う生き方がありました。
あまりにも違うのですけれど、「自分の人生に誇りを持って、幸せに生きたい」という思いは一緒です。
自分の国の総理大臣よりも、世界中の自分と同じような立場の人と繋がる方が、叡智を学び合えるように思います。
急激な変化はトップの人の得意とするところです。
でも私達は、無理に急がなくていい。
一人一人が自分の好きな分野の人と、国という枠を超えて、ちょっとずつ繋がっていったら、関心を持って行けたら、世界を動かすのは一部の人ではなくて、私達みんなになるのではないかと思うのです。