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圧巻!一時間超の舌戦 ピヨンvsユシン 『結婚作詞 離婚作曲』(シーズン2 第9話〜第12話視聴後)

シーズン2の第9話〜第12話は、最もタチの悪い病院長のシン・ユシン(イ・テゴン)の不貞が、ついにラジオプロデューサーで完璧な妻サ・ピヨン(パク・ジュミ)にバレた顛末に終始します。予想を超える大荒れとなりました。

母の死とその寸前の和解

離婚したことで自分から父親を奪った母親を許せず、ずっと冷たく接してきたピヨンでしたが、危篤の連絡を受け動揺します。そして駆けつけた病院で、ユシンの不貞を知るのです。この打撃によって失声症になってしまいました。しかし、ユシンも含めた家族たちは、ピヨンの失声症は、母の危篤のショックが原因だと解釈します。

夫の裏切りという、母と同じ目に遭った今、ピヨンは母がどんな思いであったかを知り、母を責め続けたことについて詫びたいのですが、声が出ません。そのため、母の胸に「ごめん」「許して」「愛してる」と指で書きます。母の目から一筋の涙が流れ、母は逝ってしまいました。

ピヨンの反撃、ますますゲスなユシン

母の葬儀を終え、声が出るようになったピヨンは、反撃に出ます。愛人のア・ミ(ソン・ジイン)の家に連れて行け、とユシンに迫り、ア・ミにユシンとの関係を問いただします。愛し合っている、と答えるア・ミに「この人、ロマンチックなの。くれてやるわ」と言うピヨン。流石の気の強さです。

自宅に帰ったピヨンとユシンでしたが、ユシンはすぐにア・ミの元へ引き返します。なんと、持ち前の(?)タチの悪さを発揮して、ア・ミに、さっき言ったことをピヨンの前で否定してくれ、と頼むのです。やーもう。ゲスい。ゲスすぎる…

しかしそんな小細工は、賢いピヨンには通用しません。
義母ドンミ(キム・ボヨン)が参戦し、修羅場が展開されます。

圧巻の舌戦

第12話はほとんどがピヨンとユシンのサシの対決。激しい舌戦が繰り広げられます。

孔子はこう言った、こんなことわざがある、エリザベス女王はこうだった、息子だと思って許してくれ、“男は天、女は地”というだろ、自然の摂理だ…
ユシンの口から、出てくる出てくる尤もらしい戯言の嵐。いや、引用されている言葉の一つ一つは正しいのかもしれませんが、それをすべて自己防衛のために使っているので、ピヨンならずとも聞いているこちらまで「あーあ、もう何言ってんの、いい加減にして」という気になってきます。

しかしそんなユシンにうんざりしつつも、ピヨンが時折見せる微妙な表情に、え? もしかしてピヨンは説得されちゃうの? という気になったりするような緊張感が、このシーンには漲っています。

この、二人向かい合っての口論シーンが、なんと一時間以上も続きます。
これはすごい。
ひとつの話題でワンシーン(もちろんカットは頻繁に入ります)、二人の台詞だけでこれだけ長時間持たせるドラマは他にあるでしょうか? (これは形式疑問文ではなくて、本当の疑問文です。ドラマ視聴歴が浅いので、知らないんです)
私は全く飽きませんでした。

後の祭りのユシンさん

ユシンの台詞には、このタイプの浮気男の言い訳というか言い分が網羅されています。終盤には、少しだけですが、初めて自分自身の心情を吐露しているところもありましたね。

でもさーユシン、やっぱり無理だよー。
「小賢しいあなたのことだから、別れたふりして(ア・ミと)続けるに決まってる」って、私たちはもちろん知ってるけどさ、ピヨンにもバレちゃってるよ。

たとえ本当にちゃんと別れたとしても、続けてるんじゃないか、という不信感はもう拭えない。完璧な嘘がバレたときは、拙い嘘がバレたときよりダメージが大きく、修復できない亀裂となります。跪いても逆効果。嘘の上塗りしているようにしか見えません。

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物語は4分の3を終了して、いよいよエンディングへ向かいます。
三人の妻と三人の夫と三人の愛人。彼らはどこへ着地するのでしょうか。


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