【日本ドラマ】『オールドファッションカップケーキ』大人な二人の初々しい恋
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/ofc/
恋愛じゃない愛の形が見たいのどうの、と他の記事で書いている私ですが、ガッツリ恋愛でしかないBL作品も見ています。ただ、今のところTVerで配信されるものに限っています。きりがなくなりそうなので… 笑
これまで見てきたBL作品は割とコメディ要素の強い作品が大半でした。ちょっとバタバタしている感じのラブコメですね。しかし『オールドファッションカップケーキ』は、ジャンルとしては同じなのかもしれないけれど、静かで落ち着いていて、いい感じでした。
外川は野末が好きだから近づいたわけですが、節度を持って野末に接しています。ここが大人なんですよねー。そもそもクールな人なんですけれども。あ、でもやっていることは結構グイグイ、とも取れるな。
とはいえ、野末のこととなるとムキになったり、食べるときはハムスターばりに頬張ったりと可愛かったりもする。
二人の様子を見ていると、野末だって外川が好きでしょ、と思うんですが、野末はあくまでも一線を保って上司と部下の関係でいようとします。
野末は優しくて可愛いんですが、天然なのであざとさが全くない。男女問わず周りから好かれています。
ここでの会話はボーイズトークでありつつ、外川は水面下で口説いています。でも野末は天然ぶりを発揮して、それには気づかない(ふり?ではないと思うんですよ)
それでもなんかここでは少し、一歩近づいたかな? と思うのですが、このあとすれ違っちゃうんですよね。野末がメールの使い方がよくわかっていなくて、外川が返事をくれないという勘違いをしてしまう。それで外川に冷たくしてしまうのですが、要は拗ねてるわけです。自分では気づいてないけれども(たぶん)。後にそれが勘違いとわかった後、外川からのたくさんのメールを確認する野末の表情がいい…
気づいたら朝だった第4話。
ついに外川が気持ちを爆発させてしまいます。
「口説いてます。死ぬ気で口説いてました」
突然のキスと告白に戸惑う野末に泣きながら謝って、元の上司と部下に戻ってくれと頼みます。真面目なんですよ外川…
4話、5話がすごくいいのですが、そこに至る1話から3話がそこまでの道筋をしっかり積み上げているからこそ、なんだろうな。
魅力ある大人の男二人の、すごくリアルで初々しい恋の話でした。
この作品で、特にいいなと思うところはモノローグがないこと。その分表情や佇まいで感情を表現していて、情感が溢れ出してくるような演出がされています。それが、二人のキャラクターとストーリーにマッチしていて、本作を落ち着いたじんわり沁みるものにしている気がします。
そしてもちろん、その演出にしっかり応えている、武田航平さんと木村達成さんの演技も素晴らしかったです。基本、静かに抑えているのに、細かな感情がしっかり表現されていて、特に5話はじーんときました。
武田航平さんは今期『競争の番人』にも出演されていましたね。キャリアが長いので出演作も多いです。『闇金ウシジマくん』のSeason2にも出ていました。
木村達成さんは、私は本作で初めて拝見しました。これまではどちらかというと舞台作品への出演が多かったようです。
本作は1話20分程度で5話と、かなり短くてあっという間に終わってしまいました。ちょっと寂しいです。でもこれは原作に沿っているみたいですね。原作を読んでみたくなりました。
またこういう落ち着いたBLドラマがみたいです。
※2022.09.26.追記
モノローグがない、は言い過ぎで「ほとんどない」でした。
最終話に重要な野末のモノローグがあります。
誤情報、すみませんでした…
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