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【日本ドラマ】2024年夏ドラマ短信1

夏!
暑い!
外、出たくない!
始まりましたね、夏ドラマ。

『笑うマトリョーシカ』

原作は同名小説で、『95(キュウゴー)』と同じ早見和真さんの著作。
『95』もですけど、本作も読んでいません。
櫻井翔さん演じる若き政治家、清家一郎をめぐる物語。
夏ドラマ、なに見る?にもちらりと第1話について書きましたが、冒頭の事故シーンを始め、なんとなく韓国ドラマテイストでした。そして、第1話でこれからの展開の全ての要素が出揃っているかに見えました。
でもやはりそんなわけはなくて、第2話の終盤で、清家の自叙伝の中から元恋人の存在が突如浮上してきました。しかしこれも今後どういうことになっていくのか、今の段階ではわかりません。清家はまだなにを考えているかわからないし、玉山鉄二さん演じる清家の秘書・鈴木俊哉の本心もわかりません。
一見、すごく単純そうに見えますが、マトリョーシカっていうくらいだから、開けても開けても、みたいな感じなんでしょうか。最後に出てくるのは何なのか。
実はまだおもしろいかどうかを計りかねているのですが、第3話も見てみようという気にはなっています。
様子見します。

『海のはじまり』

落ち着いていて優しいけど優柔不断な夏の役、目黒蓮さんにピッタリです。そして正反対の明るくて自由闊達な水季役の古川琴音さんも同じく。
子どもを産むか産まないかは、最終的には女性の判断に委ねられる。子どもというのは誰に属するのか… 奇しくも前期のドラマ『燕は帰ってこない』で感じた問いを、ここでも感じることになりました。
水季は、いかにも子どもの父親に黙って一人で産みそうなキャラクターで、自由な精神と繊細な感性を体現している人物のように見受けられます。物語の中によく登場するけれど、なぜか現実には(私は)会ったことないタイプ。もちろん、自分がそんなに早く死ぬことになるとは思っていなかったのでしょうが、この大きな後出しは父親にとっては驚きと当惑しかないですよね。
水季の本心はどうだったにせよ、夏はあんなひどい振られ方(真実はどうあれ夏の側から知る限りにおいて)をしたのに、そして今付き合っている人もいるのに、水季のお葬式に行くんだなあ。自分だったらどうだろうと考えてもよくわからない。やっぱり行くか?
まあ、私のことはどうでもいい。とにかく夏は行く人であり、行く人であるからこその、今後の展開があるわけですよね。
泉谷星奈さん演じる海ちゃんが容姿も性格も可愛くて。本作は海がどんな子であるかということが展開に大きな影響を与えるストーリーだと思います。突然現れた“我が子”が、いい子だった場合とそうでない場合では、突然“親”となった人間がどう思いどう行動するか、多分違ってくると思うので。そして本作は“いい子”に設定したのだなと。
第2話では、夏の現恋人、有村架純さん演じる弥生にも過去があることがわかりました。ちょうど夏の問題と裏表のような。そしてこの弥生も、夏の突拍子もない話を静かに聞くような落ち着いた女性で。
なんとなーくうまくできすぎなお話という感じもしてしまうのですが、それでも先は気になってしまいます。次回も見ます。

『新宿野戦病院』

アメリカの軍医という設定、パワフルで雑なヨウコ・ニシ・フリーマン役の小池栄子さんは役柄としてはとてもいいけど、言葉の点でアメリカ生まれ育ちという設定はさすがに無理があるかなあという気がしてしまった。発音には難あれど流暢性は素晴らしいと思います。他に母語があって、後から獲得した言語なんだろうなという印象を受けます。私には聞き取りが難しいです。
言葉はカルチャーであって、アイデンティティにめちゃくちゃ影響ありますから、軽視できません。今後この点には何かあるのかないのか、というところですね。
チャラい美容皮膚科の高峰亨役の仲野太賀さんは、早くも“そのチャラさには複雑な思いがありそうな感じ”を醸し出す演技をされてました。
本作はとにかく出演俳優が皆演技力すごくてシリアスからコメディまでいける人ばかり。厚みのあるドラマが期待できるんじゃないでしょうか。
第2話まで見ましたが、次回も見ます。

* * *

それぞれ第1話を見て記事書こうと思っていたのに、あっという間に時が過ぎ、すでにそれぞれ第2話まで見た後になってしまいました。
5作品くらい見ようと思っていたけどなかなか難しく…
他の作品はまた別記事にかけたらと思います(まだ見てないけど)。

みなさまも良いご視聴を。

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