10月開始ドラマ、完走したのは? 番外編
本編はこちら。
10月開始ドラマ、完走したのは? その1/3
10月開始ドラマ、完走したのは? その2/3
10月開始ドラマ、完走したのは? その3/3
この記事でリストアップした作品のまとめです。
ここでは、リストアップしなかったけれども完走した作品についてまとめました。
『ムショぼけ』
14年ぶりに刑務所から出所して来た陣内宗介を演じた北村有起哉さんの連ドラ初主演でした。関東の人間からすると、北村さんの関西弁はほとんどネイティブのように聞こえました。
関西ネイティブの俳優をキャスティングすることもできたわけで、それでも北村さんが選ばれたのは、演技力と外見・佇まいを買われてのことでしょう。その期待に十分答えてくれて、笑いあり涙ありの良いドラマになっていたと思います。
音楽も良かった。
『スナック キヅツキ』
ママのトウコ役の原田知世さんの笑顔にホッと癒され、傷ついた人が導かれて歌や踊りでモヤモヤを発散させる、お酒は置いていない変わったスナックの物語。
「スナックやバーや食堂に悩みや憂いを抱えた人物がやって来て、なんらかの方法で癒されて帰って行く」系のドラマというかコント(本来の意味での)は毎クール必ず1本はあって、本作もこれに当たります。
人の悩みって大きく分けたら「お金か人間関係か仕事(=なし得たい何か)」のどれかになってしまうと思いますが、そのバリエーションは無尽蔵です。だからこそ無数のドラマや映画が生まれるわけですね。本作のスタイルのコントはそれを端的に表現したものということになるでしょう。
本作の新しいところは、「何か悩んでるならとりあえず身体動かしてみようよ、それで気分が変わったら、視野が広がったり視点が変わったりするよ」というのを見せているところ。問題自体の解決には至らないけど、歌うことや踊ることは人間性を取り戻す第一歩となる。それをさらっと見せているところです。
素敵な笑顔で「歌っちゃいな」「踊っちゃいな」とそっと背中を押してその気にさせるトウコママに、原田さんはぴったりでした。あと、下戸にとっては「お酒を置いていないスナック」って最高ですね。上戸の人にはわからないかもしれないですが、酔っぱらわなくてもストレスは解消できるし、癒される手段はあるんです。
『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』
実は先日MRIを受けに病院に行きました。そこに患者が何かを書くノートというのが置いてありまして、開いて見たら一番最後の書き込み(数日前でした)に「○○病院のラジエーションハウスのみなさん、今日もおつかれさまです!」とありました。本作で放射線科に親しみを抱いた人は少なくないでしょう。私もその一人です。
五十嵐唯織(窪田正孝)が放射線医の資格を持ちながら技師でいることにこだわる理由と、それを相変わらず甘春杏(本田翼)に伝えないでいることにどうしても疑問を持ってしまいますが、ついつい全話見てしまいました。
1話完結ものの側面では、都合が良すぎるところもなかったとは言えないですが、この分野に知識がない者としては興味深く見ることができました。正直、もう唯織の恋はどうでもいいかな笑。ただ、ここまで引っ張ると「どうしても二人の過去について杏に言わない」ことになんらかの特別な意味があるのかな、と思わせます。別に意味はない、ってことになったら不満は出てくるだろうなと思うので(っていうか私は不満)、IIIを作るならその辺の作り込みが必要じゃないでしょうか。
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このほかにも完走している作品はあるのですが、この辺りまでにします。
まだまだ作品を絞り込めずに結構見ていますが、しばらくはこんな感じで見て行くことになると思います。視聴歴が浅いので、今の段階ではとにかくたくさん見ることが大事だと思っています。
その1/3から番外編まで、長々とお付き合いくださりありがとうございました。