ニュイ・ブランシュ KYOTO
現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュ KYOTO」 が開催されました。
去年、はじめて参加してみて面白かったので、今年も観に行くことにしました。
ニュイ・ブランシュとは?
ニュイ・ブランシュ(白夜祭)は、フランスのパリで毎年、秋に行われる現代アートの祭典です。
京都市とパリ市は姉妹都市の関係にあります。
友好関係を深めるため、京都でもニュイ・ブランシュが開催されるようになりました。
今年で開催6年目。
今回はじめてパリのニュイ・ブランシュと連携し、京都とパリの会場で同じ映像が流されました。
上映されたのは、フランス人作家 ニコラ・ビュフ がつくったコンピューターゲームの映像です。
描かれた絵のなかを、キャラクターがぴょこんと飛び跳ね、てくてく駆け回ります。
フリーハンドで描かれたような自然な絵で、コンピューターゲーム独特のカクカクした感じはありません。
美しい絵画のなかを自分の意思で自由に動き回る感覚。
同じ映像を観ているパリの方は、この映像でどんな感想を持つのか気になります。
会場を移動し、UrBANGUILD というバーに到着。
ここでもいろんなアーティストの歌やダンスが披露されました。
特に印象に残っているパフォーマンスが、濱大二郎さんのライブペイントです。
濱大二郎さんは、白と黒を使って虚空の世界を描く京都のアーティスト。
大きなキャンバスに白と黒だけを使い、次々と絵を描いていきます。
どんな絵が完成するんだろう。
ひとつの絵が現れては消え、現れては消え。
一瞬、一瞬を流れるように現れる絵が、頭のなかに重なり残されていきます。
そして、最終的に完成した絵。
それは真っ白なキャンバスでした。
ひとつの完成された絵を想像していたので、まさかの真っ白に衝撃を受けました。
時にアートは自分のなかの常識や概念を壊してくれます。
今回も濱大二郎さんのパフォーマンスにやられました。
キャンバスは真っ白でも頭のなかには、しっかりと完成された作品ができあがっています。
こういう形のアートもあるのかと、ひとつまた刺激を受けました。
ニュイ・ブランシュでは、いろんなアーティストの作品に触れ、感性に刺激を与えてくれる機会がたくさんあります。
年に一度、一晩限りのイベントですが是非一度参加してみてください。
Nuit Blanche Kyoto 2016
http://nuitblanche.jp/