リリー

脱輪さんのお茶代という文学サークルに参加しています。気が向いたテーマの時に執筆しています。楽しいです。(※有料設定の作品も全て最後まで読めます)

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最近の記事

私の偏愛年表

久々のお茶代参加になりました。 今回のテーマは「偏愛年表」 忙しいから簡単に…と思っていたのに趣味が多過ぎててんこ盛りになってしまったのはご愛嬌。 お急ぎの方は表題の確認だけでも良いと思いますので暫しお付き合いを。 ではでは、いざぁ…! ・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜 《〜2歳》 ・アンパンマン 『家庭の医学』に大量の落書きが残されている。 今も好きかどうかはさておき、歌の仕事には活きている。アンパンマンパワーはすごい。 《3歳》 ・美少女戦士セーラームー

    • 好きなCMでおすすめハラスメント

      脱輪さんこんにちは! 久々に参加しますよ、おすすめハラスメント。 今回は好きなCMについて語って良しとのことで。 もうね、正直コレは私の為の課題なのでは?と思いましたよ。 なんてったって、私は一時期昭和のCMを鑑賞する事に熱中していた時期があったのですから。 私のTwitterの自己紹介にある「昭和文化をこよなく愛する」という性質も昭和のCM鑑賞好きから発生した趣味ですよ。話した事あったっけなー。 まぁナニハトモアレ聞いて下さい。 あ、でも紹介の前にちょっぴり自分語りをさせ

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      • Dear. 永遠のこどもたち

        私の世界の終わりはとても素直なものだった。 きちんと理解出来たのだ、終わる事を。 全て受け入れた結果が今ここにある事実。 彼の耳に詰め込んだ戯言が、彼の身体に宿した私の全てがこの身を滅ぼした。 ただそれだけの事。 「神様なんていない」 神に仕える彼にそう言い続けたのは私だ。 見ていないなら何だって出来るでしょ、と唆し続けた。 私は彼の自制を崩す事が好きだった。 涼しく整った顔をクシャクシャにする事に生きがいがあった。 だから彼の元に通い続けるのは実に愉快だった。 彼は度々

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        • 永遠のこどもたち

          身体が動かない。 薄暗い部屋に一人きり。 横たわる私の身体を縛るものは特にない。 ただ…動かない、動く気力が無い。 鐘の音がうるさい。 これは鳴っているのか、鳴っていないのか。 恒常的に鳴り続ける鐘の音。 現実が分からない。 ここは何処だ。 何処でもいい。 ただ、ここは神聖な場所。 何処でもない。 壁の向こうは死んでいる。 世界はきっと終わっている、そうでしょ。 目を閉じると開けたくなる。 目を開けると閉じたくなる。 身体を這うささくれ立った指の感触。 男は言ったな。

          生まれ変わったらザコ役を演じたい話

          小さい頃はヒーローになりたかった。 私はセーラームーンだけではなくスーパー戦隊も大好きな子供だった。 世代はジュウレンジャーとダイレンジャー。 お人形遊びやおままごとが苦手だった幼稚園児の私は、専ら男の子達とヒーローごっこに明け暮れていた。 小学生になるとテレビでポケモンが始まり、そちらに夢中になった事で特撮からはほんのり遠のいた。それから20年近く経ち、特撮が大好きな夫とお付き合いを始めた事をキッカケに特撮を観る機会が増え、今では立派な特撮好きになった。 スーパー戦隊、仮

          生まれ変わったらザコ役を演じたい話

          自分とデートしてきた(古墳でおやつを食べよう)

          10月のお茶代は『自分とデートをする』がテーマ。 20代の頃なら夜にはしご酒をしたり、初めてのお店でちょっと高めのお買い物を楽しんだり、展示や芝居や音楽を鑑賞しに行ったのだろうが、今は30代の主婦。 家事もあるし、何より大掛かりなお出掛けは旦那さんと一緒の方が絶対に楽しい…。 じゃあ何をしようかと悩んだが、それなら近場で行った事がない所に行ってみようと思い立った。 2時間で行って帰ってこれたら上々。 悩みながら地図を見ていると“皇子山古墳”という文字に目が止まった。 昨年

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          自分とデートしてきた(古墳でおやつを食べよう)

          わたしが映画として見た『Tokyo Summer』(脳内で)

          最近(脳内で)見た『Tokyo Summer』という映画がとても素晴らしかったので紹介したい。 あらすじの後には予告動画を載せているのでそちらも是非視聴してほしい。 《あらすじ》 一人娘の里香が結婚することになった。 里香が2歳の時に妻の今日子が急逝してから、穣一は一人で娘を育ててきた。 母が居ない家庭で長年寂しい思いをさせてきたが、里香は今日子によく似た明るく元気な娘に育った。 その里香が「お父さん、結婚前に2人でお出掛けしようよ!」と誘う。 「行き先はお父さんの好きなと

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          わたしが映画として見た『Tokyo Summer』(脳内で)

          夏とアスファルト

          午前8時。家を出る。 朝だというのに真夏が過ぎる。 身が炙られるような熱をアスファルトから感じる。 今日も徒歩15分。 職場まで歩かねばならない。 家から近いことを理由に選んだ今の職場は徒歩で快適に通勤可能で、普段は散歩感覚で足取り軽く歩んで行ける。しかし夏のこの時期だけは別だ。果てしなく続く一本道を苦行のように、嫌でも一歩一歩を意識しながら進むことになる。 照りつける太陽光。その暑さと眩しさに目が眩む。せめてもの抗いを試み日傘を開いて差した。頭上に陰りを感じ、少しの救い

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          夏とアスファルト

          “お茶代”7月課題 by.脱輪氏 「脱輪におすすめハラスメント」(Topic:美少女戦士セーラームーン)

          脱輪さんこんばんは! 今日は好きなモノを存分に語っていいと聞きました。いやぁ、ガチでハラスメントして良いんですね?ホントに最後までちゃんと聞いてくれます??熱量が高過ぎてウザくなりそうだからいつも途中で話すの止めちゃう内容なんですケド良いですか…?私、バイト仲間だった時に何処まで話したことありましたっけねぇ…まぁ、最初から聞いてやって下さいよ。(以下ネタバレを多く含みます) ではいきます! (スゥー)  『美少女戦士セーラームーン』 ガチ勢によるキモ語り 〜愛を語れ!〜

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          “お茶代”7月課題 by.脱輪氏 「脱輪におすすめハラスメント」(Topic:美少女戦士セーラームーン)

          『かの女』 エピローグ付き

          ※本編ラスト1文に変更があります。 ※答え合わせが出来ますが、人によってはこの小説の全てが不快なものになる可能性がありますのでご注意下さい。 《かの女》 会話が有料化された。 理由や仕組みはまだ発表されていない。 とりあえず今日、いくら持って街に出ればいいのだろう? 財布を確認すると1万円札が1枚と5千円札が1枚、千円札が3枚入っている。職場までの交通費と食費を賄うにはまだ数日分あるな、と考えながら財布をズボンのポケットに突っ込んで、玄関のドアを開いた。 今となっては、会

          『かの女』 エピローグ付き

          “お茶代”5月課題 by.脱輪氏 「指定の書き出しで」(小説 『かの女』)

          《かの女》 会話が有料化された。 理由や仕組みはまだ発表されていない。 とりあえず今日、いくら持って街に出ればいいのだろう? 財布を確認すると1万円札が1枚と5千円札が1枚、千円札が3枚入っている。職場までの交通費と食費を賄うにはまだ数日分あるな、と考えながら財布をズボンのポケットに突っ込んで、玄関のドアを開いた。 今となっては、会話の為の出費は滅多に起こらないので多くの予算は必要ない。それに自分は以前と変わったこの世に上手く対応しているという自負もある。 今日も一日頑張ろ

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          “お茶代”5月課題 by.脱輪氏 「指定の書き出しで」(小説 『かの女』)

          “お茶代”4月課題 by.脱輪氏 「街をテーマに」

          私が住む街には大きな湖がある。 それはいつも私の部屋から見えた。 今住んでいる家のリビングからも見えている。 この街で湖は、少し歩けばいつでも触れ合える距離感にある。幼い頃は転勤族の娘でどの街育ちか分からなかった私も、今ではこの地にしっかり根付き、年月を経た事によりこの湖をより身近な存在として感じる事が出来るようになってきた。 街はその大きな湖を「マザーレイク」と称しているが、いつの間にか感覚的に「なるほど」と思えるようにまでなってしまった。 本当に、ビックリするほど身近

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          “お茶代”4月課題 by.脱輪氏 「街をテーマに」

          “お茶代”3月課題 by.脱輪氏 「好きな音楽家について」

          『チリヌルヲワカ』 ・これはすべて実話に基づいた物語 とある女の人生にまつわる話 (by.ある人生) かつて、私はどうしようもない片想いをした。 相手は恋人であったが、彼の理想に近付けない悔しさと構ってもらえない寂しさを理由に小娘だった私は彼の元を去った。思い返せば彼の笑顔だけではなく、彼の言葉に、彼の生き方に、彼の好きなものにまで恋をしていたのに…間違いであった。 彼と共に生きられない悲しみを、彼と共に生きる道を得た私でない人に羨望を覚えた。 己の未熟さを、拙さを呪うば

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          “お茶代”3月課題 by.脱輪氏 「好きな音楽家について」