寝る間を惜しんで働け!
と言われたら、誰もが時代錯誤だと感じるだろう。
かつてはこのような時代があったかもしれないが、昨今では睡眠の役割や重要性がだいぶ知られるようになった。睡眠時間を削るような働き方は非効率だと誰もが知っている。
また、睡眠を可視化する技術が発展したことにより、自分の睡眠パターンを詳細に把握することすら可能になった。これによって、ただ睡眠時間を確保すればよいという考え方から睡眠の質まで考えるようになった。
まさに睡眠のトリコである。
これほどまで躍起になって睡眠についてみんなが考えている理由は、日中のパフォーマンスを高めたいからに他ならない。いかに日中頭が冴えた状態で働くことができるか、というのをみんな本気になって考え、行動しているのだ。
さて、睡眠に気を使っている人でこのような人が多いのではないだろうか?
昨日は7時間寝たからOK!さらに深い睡眠の時間が長かったからいうことなし!
これは果たして正しいのだろうか。間違えてはいないのだ。いないのだが、「よい睡眠をとってよいパフォーマンスを発揮する」ことが本来の目的であるはずなのに、「よい睡眠をとる」ことが目的となっていないだろうか?
実際に日中のパフォーマンスを評価できるのか、と言われれば難しい。ただ、これは主観的な評価で問題ないはずである。本人が今日は調子がいい!と思えればそれでいいのだ。睡眠が数値で可視化できるようになってしまった弊害かもしれない。
そこで私は、日頃のパフォーマンスを高めるために、「自分が朝型なのか、夜型なのか」を見極めることが睡眠時間や睡眠の質よりも重要だと主張したい。
あなたは朝型?夜型?
朝型や夜型というのは「どの時間帯で高いパフォーマンスを出せるか」という一つの判断基準になる。
あなたが朝型なのか夜型なのかというのは、環境要因よりも遺伝要因の方が大きく影響していると考えられている。つまり、普段仕事で夜寝るのが遅くなってしまう方も、実は朝型である可能性があるし、逆もまた然りである。
そこであなたが朝型なのか夜型なのかを簡単に判別できる質問紙がある。
朝型-夜型質問票自己評価版(MEQ-SA)である。
19の質問項目に答えると超朝型から超夜型までの5段階で評価される。
この評価のよいところは、スコアによって目安の起床時間と就寝時間を知れるところにある。今の生活習慣と大きくずれがないかどうかを確認することができるのだ。
秋田大学が、入力するだけで簡単にスコアが分かる便利なものをアップロードしてくれている。
これで自分のタイプが分かったら、あとは自分の頭が一番冴えてる時間帯にクリエイティブな作業をするだけだ。朝型なら朝早く起きて作業するとか、夜型なら夕方に勉強するとか。
仕事の都合やプライベートの問題で、なかなかこのタイプ通りに生活できない方もいると思うが、可能な限り自分のタイプに寄せた生活ができるとよいと思う。
ちなみに私の結果はこれだ↓
超朝型に分類される。
高校生の時からテスト勉強は朝やってたし、徹夜は絶対無理な人間だった。今でも4時から5時の間に起きて勉強したりしているので、やはりなという感じである。
朝型夜型が分かったうえで、やっぱり睡眠時間は大切
睡眠時間や質よりも朝型夜型を見極めることが重要だと主張したが、睡眠時間が足りないとやっぱり体は悲鳴を上げる。
睡眠時間が短くなればなるほど、体はだるくなるし、集中力も無くなってくる。朝型夜型どころの話ではなくなってくる。
6時間から7時間の睡眠はできれば確保したいところだ。7時間の睡眠時間を確保しようとすると、結構意識的に動かないと難しい。ショートスリーパーの方もいるようだが、これも遺伝によるところが大きく、訓練でショートスリーパーになることは基本出来ないと思っておこう。
この記事を読んでいる方は、何かしら睡眠を改善したい、日々のパフォーマンスを高めたいという意思がある方がほとんどだろう。この機会に朝型夜型のタイプを確認して、自分のパフォーマンスを最大化しよう!
参考
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