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コロナ禍のイタリア渡航【帰国編】:要注意、日本入国の水際対策はイタリアよりはるかに厳しいです

一昨日、無事にイタリアから帰国しました。

その波乱ぶりとイタリア社会の人間らしさは別記事に譲りますが、日本入国は、イタリアよりはるかに厳しので要注意です。

ローマでは紙2枚見せただけで通れましたが、成田では、まず並んでパイプ椅子に座らせられ、数字を唱和しながら書類の束を厳しくチェックし、空港中をスタンプラリーのようにグルグル周って、全部クリアしなければなりませんでした。

ここでは、2021年9月30日時点での日本入国に係る要件を整理し、体験をもとに、難関と乗り越え方のアイデアを共有します。

【今回の渡航】
9月27日(月) ローマードーハー成田
航空会社 カタール航空

Cf. 日本からのイタリア入国はこちら

https://note.com/ciaobella_aurora/n/neddad6365639

結論:最大の難関は「PCR陰性証明書の日本専用フォーマット」

最初に結論をいうと、最大の難関は「検査証明書の日本専用のフォーマット」です。

帰国が迫る方は、今すぐに、

①Tampone molecolareをやっていて
かつ
②日本専用のフォーマットに検査結果を記入してくれる検査機関

を見つけましょう。

PCR検査の種類:Tampone molecolare

日本入国のためのPCRは「Tampone molecolare(スワブ検体の分子検査)」です。

イタリアの一般的なPCRは「tampone antigenico」ですが、これでは日本入国はダメです。

黙っていると「Tampone antigenico」になるので要注意です。

「Rapidoではなく、75€くらいの高い方」と言うと良いと思います。

Tampone molecolareを受けられる場所:Laboratorio

「Tampone molecolare」はFarmacia(薬局)では受けられません。

薬局では25€くらいの安い方のTamponeは受けられますが、グリーンパスは良くても、日本入国は出来ません。

「Laboratorio」と言われる検査機関が、Tampone molecolareをやってくれません。(Laboratorioの訳は研究所?実験所?)

空港の検査機関でも受け付けているところはあります。

最難関:日本専用のフォーマットの陰性証明書

いちばん大事な事、検査結果の陰性証明書は日本専用のフォーマットが原則になっていること。

そして、この証明書の発行には時間がかかる上に、書いてもらえる所が限られています。

例えば、空港の検査機関では、規定のフォーマットの陰性証明書を自動発行して、PDFがメール送られてきます。

これには、医師のサインがなく、パスポート番号などの記載もなかったりするので、空港で飛行機に搭乗させてくれません。

日本用のフォーマットを書いてくれる所を探さねばなりません。

ここだけの話、私は最初、「なぜ日本だけ特殊なフォームなのか。現地で発行された証明書持っていけば大丈夫でしょ!」と思い、それで通そうと思っていました。

しかし、後から分かりましたが、これは無謀です。現地発行の証明書では項目が全く足りない上に、空港ではチェックイン時に日本フォーマットを必ず要求されます。ゆるいと噂のカタール航空も、ここだけは譲りませんでした。

出国前72時間以内の陰性証明、いつ受けるか

さて皆さん、ここはイタリアです。

市中のLaboratorioは、検査結果が出るまでに営業日で24−48時間かかります。(成田が2.5時間で出たので油断していました。(泣))

そして、このフォーマットを書いてくれるには、24−48時間プラスで時間がかかります。

さらに、Laboratorioは土日閉まります。

もう一度言います、ここはイタリアです⚠

つまり、特に、月曜便は要注意です!

私の二の舞にならないように。。

逆算してください。出国前72時間前以内の陰性証明ということは、月曜便ならば、金曜日にPCR受けねばならない、ということです。

北イタリアで開いていれば土曜日午前中でもOKかもしれません。けれど、結果は日曜日には出ませんので、月曜搭乗時間までのギリギリの闘いとなります。

私はボローニャで土曜日午前に受けて、土曜夜に結果が送られてきました(セーフ)。

ちなみに、値段は、空港で受けると100€前後、Laboratorioだと75€でした。成田の3万円に比べれば安いものです。

ーーおバカなドタバタ劇なので、以下スキップ可ーー

ちなみに、私の場合は、27日月曜便で、24日金曜日朝になって、そういえばPCRと思って調べたら、上記が判明して大焦り。

金曜午後までどこも見つからず、焦って友人に連絡したら、友人が行きつけの薬局に連れて行ってくれて「この子が日本に帰れなくなっちゃう」と無理無理に、薬局が提携するLaboratorioにねじ込んで予約を取ってくれました。

首の皮一枚つながった気持ちで、次の日、検査でLaboratorioに行って、どうしても日本フォーマット書いてくれと交渉したら、その日のうちに書いてPDFでメールに送ってきてくれました。

ところが、当日、空港に着いて胸を張って日本フォーマットを提出したら、その書類にパスポート番号が書き漏れていて、大騒ぎになり、列から外されました。

カタールのランドスタッフが、日本側の空港検疫に写真送って確認して、ようやく搭乗OKになりました。チェックインカウンターが締まり、私だけぽつんと残されて待機しているドキドキをご想像ください。イタリア人のスタッフたちが焦るのを見て、私も焦りました。

そうこうして、ようやく帰国便に乗ったのです。

成田空港の水際対策

成田空港に着くと、まず並んでパイプ椅子に座らせられます。

そして、数字を唱和しながら書類の束を厳しくチェックされます(×3回)

その後、PCR検査をします。

(ちなみにこのPCRは奇妙なもので、梅干しを見て、「酸っぱいものを想像して唾を容器に入れろ」と言われます。ぺっぺ唾を吐くのが気持ち悪くて、私は諦めて、鼻にしてくださいと言いました)

その後、空港中をスタンプラリーのようにグルグル周ります。

各所で説明を受け、アプリを入れ、PCRの結果を受け取り、また書類を出して、などなど、全部クリアしなければなりません。

着陸から空港を出るまでに4時間かかりました。

空港に着いてからが1番疲れます。

「こんなに大変ならイタリアにもっといればよかった」と思いました。マンマに言ったら「だから帰らない方が良かったのに!」と言われました笑


さて、必要な事項です。

まず、下記サイトを読みましょう。

赤文字とラインマーカーだらけで、もはやどこが重要かわかりませんね。(苦笑)

必要書類は以下です。

①検査証明書(日本フォーマット)

下記は必読です。

②検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出

着いたら空港でもらえます

③スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用

着いたら空港でやります

④質問票の提出

着いたら空港でやります

⑤ワクチン接種証明書の「写し」の提出

みなさまお持ちのものを出してください

ということで、イタリア出国では①と④だけあればOKです。

真面目にアプリ入れなくても、その後くどいほどスタンプラリーで説明受けながらアプリ操作しますので、大丈夫です。

帰国者は要注意!日本入国は厳しい

ということで、イタリアに入ったらイエーイとなって(私だけか)日本帰国は盲点ですが、要注意です。

イタリアンタイムを忘れずに逆算し、

成田空港のスタンプラリー地獄をくぐり抜けてください。

スタンプラリーが終わったら、炎の14日間自宅待機が待っています。

それでも、心からイタリアに行けてよかったと思えます。

2021年のイタリア渡航、きっと一生に一度の経験です!

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