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これまでを整理して、これからのことを考える。
(※前の記事と前後してます🙏)
私はいま、人生において新たな道を考える段階に来ている。これから歩むべき道を悩む日々。なりたいものはたくさんある。やりたいことも成し遂げたい夢も膨らむ一方。贅沢な悩みだけど、こうやって迷い悩む時間は先が見えなくて不安になる。直感で飛びつくタイプだけど、20代後半に入ってきたせいか、もう少し整理してちゃんと考えたくなった。
これから3章にわけて、島に来てからのこと。苦しみから見えてきたもの。これからのことをお届けします。書いていたら盛りだくさんになってしまった、、!
最初にこの記事書き始めたのが9月くらいでその都度書き足し修正してしてるから、読みづらいかもしれませんが最後までよければ見てってください🙏
島に来てからのこと
安定を捨ててまで手に入れたかったもの
2年前、会社員すごろくを進め続けることに疑問を持ち、会社を辞めた。また、コロナをきっかけにこれからの世界で何があっても生きていく力を求めて、私は東京を離れ、離島暮らしをスタートさせた。
島に来てからは小遣い程度の給料をもらいながら、畑をしたり素潜りをしたり山菜をとったりして過ごす日々。元々こういうのが好きだったのだろう。私はぐんぐんたくましさを身につけていった。特に海のことに関しては地元の漁師さんたちからも呆れられるほどの熱中ぶり。そうして気づけば海や森と仲良くなり、当初の目標を達成していた。
嬉しい誤算もあった。会社員を辞めた当時、今後またコロナのように世の中を大きく変えてしまうような何かが起きたときのために、社会に頼らずとも1人でも生きていけるようにしなければという焦りに似た気持ちをもっていた私。自分のサバイバル力を向上させたいとばかり思っていたけれど、島に来てからというものの、お裾分けやお夕飯のご馳走など、島の人たちのお世話になりっぱなし。こうして自分のことを気にかけてくれる人たちの存在に触れるうちに、「社会」のなかで生きる喜びを知った。
助け合いが当たり前の、ちょっとおせっかいとも言えちゃうような人間らしい地域社会が私は大好きだ。
そして、同じ地域に住んでるってだけで繋がれる狭い人間関係がとてつもなく豊かだってことにも気づいた。
都会では趣味嗜好がバラバラな人たちと会社や組織以外で出会うことなんてほぼなかった。だいたい自分の好みや傾向があう人間としか集わない。
それが田舎だと自分とまったくかけ離れた人間とも食卓を共にして夜更けまで喋ってたりするもんだから面白い。
今日も近所の子の子守りをした。
こうして島生活を通して生きる安心感を得られたことだけではなく、人と繋がる温かさと地域で生きる喜びを感じられたことは都会育ちの私にとって、大きな出来事だった。
好きなものに出会って
そして島暮らしを通して1番嬉しかったこと。それは自分が胸を張って好きだと言えるものに出会えたことだ。これまでもnoteの記事に書いてきたが、素潜りとの出会いは私の人生史上最も衝撃的なものだった。元々島暮らしは1年の予定だったのだが、延長したのも、この島の海と素潜りの面白さに心奪われてしまったからだ。
また、料理することや、食卓を囲んで大好きな人たちと美味しいお酒とごはんを楽しむことも私の暮らしには欠かせないものだと改めて感じた。その他にも読書、外国語の勉強なども楽しんでやっている。これだけのことをやる時間を得られていることにも感謝だ。
これらは、これから先の人生もずっと私と共にいてくれるだろう。なぜならこれらは、人に評価されなくてもやりたいことだから。そんなものたちに出会えたことが嬉しい。
見えてきた将来ビジョン
島での日々を過ごすうちにこれまであまり見えてこなかった将来に段々とイメージが湧いてくるようになった。
一番の変化は母になりたいと強く思えるようになったこと。島で子どもを抱っこしたり一緒に遊んだりするうちに、母になりたいと思えるようになった。これまでそんなイメージが持てなかったから自分でもその変化を嬉しく感じる。今はむしろ、これだけ恵まれた健康な体を持っているならば母にならないわけにいかないとまで感じるほど。そういえば、小さい頃からおみくじでは必ず出産の欄に「安産」と書いてあったし(笑)
それに加えて、島のじっじやばっばを見ていると、とにかく元気で朗らかで日々を楽しんでいて、私も、ご近所さんとたわいない世間話をしたり畑をしたりして穏やかに暮らすおばあちゃんでありたいなというだいぶ先のイメージも持てるようになった。
それもこれも、豊かさとはお金ではなく、自然との関わりと人との関わりのなかで育まれることをひしひしと感じる日々を過ごしたからだ。
コロナ禍では、将来に希望なんて持てなくて、この先の未来なんて考えたくても考えられない状態だった。こんなわけのわからない、どこへ向かっていくかもわからない世の中では、自分が家族を持って穏やかに過ごす未来の絵なんて描きたくても描けなかった。
ほんとうに、島に来てよかった。
大切にしたい暮らし
この先も私が住みたい場所は田舎。この確信は今後も揺らがないだろう。
海や山が近くにあって、水が美味しくて人との繋がりを感じながら生きられるところ。そして災害が少ないところ。これから先どんな道を進むにしてもそんな地域に私は住みたい。
今私の前には無限の選択肢が広がっている。そしてどんな道でも進めると思っている。そう思えることは幸せなことだ。それはひとえに、何かあってもこの島に帰ってくればなんとかなると思えるようになったからだ。人は安心できる場所、帰る場所があるからこそ遠くにいけるのだと思う。
闇との再会。苦しみから見えてきたもの。
ここまで書いてきたが、島暮らしは正直ハードなこともたくさん。島に行けば暗闇から脱けだせると当初は思っていたけど、島は島で、会社員時代に引けをとらない苦しさを違う角度から経験した。きつかった。
たとえば仕事との向き合い方。やりたい仕事なんてなく、気づいたら惰性的に時間を食い潰して生きている自分がいた。進化できてない自分が嫌で嫌で、でも自分を変えられるほど私は強くなくて、結果的に自分で自分を否定することが増えていった。そしてその辛さを誰にどう伝えたらいいかも分からなくて孤独感に苛まれ、1人部屋で声を押し殺して涙することも多かった。
シェアハウス生活もあって、心安らげる安全地帯がなかったこともその気持ちに追い打ちをかけた。
結果、自分の存在価値を疑ったり、人生の時間を無駄にしている感覚に襲われたりした。考えれば考えるほど暗い闇に堕ちていくようで、一時期はストレスが身体に現れ、蕁麻疹や帯状発疹になった。また、半年も生理が来ず、それがより一層不安な気持ちを掻き立てた。
壊れそうだった。誰かに私の声を聴いてほしくて、でも人と会う気力もなくて、私は図書館にいった。手当たり次第目についた本を借り、自分の救いとなる言葉を求めた。若松英輔さんや谷川俊太郎さんの本、昔から好きな上橋さんの小説やお気に入りの本たちを貪るように読んだ。たくさん、たくさん、読んだ。
すると、そこにはちゃんと心にしみ込んでくる言葉たちがあった。私はそれを書き留めた。そうしているうちに自分の心が癒やされていくのを感じた。
言葉が、私を救ってくれた。
少し回復してくると、押し寄せてくる負の感情に向き合えるようになった。自分はどうしたいのか、どうありたいのかをキーワードを集めて書き出すした。
すると、私が私らしくいられるための必要条件が見えてきた。
①日々の食卓を大事にすること
②自然の中に身を置くこと
③ひとりの時間をとること
④変化し続けること、動き続けること
裏を返せばこれらが欠けていると私は非常に不安定になってしまう。言語化すると自分のことが少しわかったような気がして嬉しい。
苦しみがあるからこそ人は自分に向き合えるのだと思う。それを20代ではつくづく学んでいる。
これからのこと
いま、私が1番悩んでいること。それは私は何をなすべきなのだろうか、ということだ。
島で2年間暮らしたいま、強く思うこと。
人生を豊かにしてくれる仕事をしたい。
なぜならこれまで経験してきた仕事には、愛を込められなかったと感じているから。仕事を愛しているひとを見るといいなぁと思う。私も、そうなりたい。
なにをなすか、は置いといて私の願いを一言で。
私の願いはみんなが健やかであること。
みんなが健やかであればいいなと思う。家族、友人、周りの人。
私は、一人一人が心も身体も健やかであることが、ひいては地球を健やかにできると信じている。
実家の小さな額縁にこんな言葉が飾ってある。
1人が笑えば
みんなが笑う
みんなが笑えば
地球が笑う
心も身体も健やかであれば、心も身体も軽やかになる。軽やかになった自分は、なんでもできるような気がしてくる。
踊り出したくなったり歌い出したくなったり。絵を描きたくなったり走り出したくなったり。
そんな無邪気な大人がこの世にたくさん溢れたら、とんなに素敵だろうか。そのエネルギーはきっと宇宙まで届くはず。
人は苦しくなって重たくなると、自分を責めたりどんどん自信がなくなって心も身体も固まっていく。
でもそんな心をひとの言葉はほぐしてくれる。心がほぐれると身体もほぐれてくる。強制的に自然の中に身を置いて、身体からほぐしていくのもいい。私はそうして海からたくさんの癒しとほぐしをもらった。
軽やかな大人を増やしたい。生き生きとして輝く目をもった大人にあふれた世の中を想像するとワクワクする。
そんな大人を増やすための仕事を生業にでにたらいいな。きっとそれができたら私の人生もより豊かになる。
そんな願いを持って歩んでいく。
そしたらきっと私はこれからも必要な人と出会うはず。
信じて、今はただ、進む。