お題を書いたらごぼうのポタージュを思い出した
わが家に圧力鍋がきたのは
結婚して2年くらいたった頃だろうか。
「お義母さんこれめっちゃ美味しい!どうやって作るん?」とその場で義母に尋ねた。ごぼうのポタージュなるものを人生で初めて食べたのだ。土臭くなく、ごぼうの香ばしい風味が食欲をそそる。舌先ではほのかな甘さも感じた。
ちなみに義母とはわりとなんでも話せる(といっても遠方に住んでいてここ数年会えていない)。正確には何を言っても”大丈夫”という雰囲気を醸し出してくれている。
まあ、はじめからこうだったわけじゃない。でも良くも悪くも義母はずっと変わらないなぁ…。私は実母には遠慮しがちなので、義母のハッキリした態度がなんだか新鮮だった。
一緒におしゃべりしていると、私の揺らぎ気味の軸がシャンッと戻る気がするからだろうか。また会って話がしたい、大阪に来たら一緒にスタバでお茶するのもいいな。
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──はしゃぐ私におやおやという感じで、「圧力鍋のレシピに載ってたまま作ったのよ~」とにこやかに返してくれた。
そして大阪に戻って数日後、圧力鍋がわが家に届いたのだ。なんとも義母らしい粋なサプライズプレゼント。
あのごぼうのポタージュが作れる!!と意気揚々にチャレンジしたけれど、あの日義母が作ってくれたポタージュの味とは当たらずといえども遠からず…。そのことを伝えると、「うーん、何も特別なことはしていないけれど、あ、すこしのお塩がポイントかも」と教えてくれた。
塩を入れると尖っていた味がまあるくなるんだな。「うん、さっきより美味しくなったよ~!」とメールした。
電話越しに家庭料理を教えてもらえたこと、それから数年先の未来で私の心をポッと灯すことになろうとは。
今日のお題「おすすめ家電」のことを考えていたら、むかし圧力鍋で作ったごぼうのポタージュとお義母さんとの会話が思い出されて懐かしくなった。お題に取り組んで良かったことがひとつプラスされた。
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圧力鍋が来てから14年。
いまも現役でわが家の食卓を支えてくれている。
圧力鍋は、材料と調味料を入れてタイマーをセットすれば一品仕上げてくれるおすすめ家電。
蒸し野菜からメイン料理まで、放っておくだけで良いのでとってもラクチン☆
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