「テンションは高い方がいい」と思いこんでいませんか?
基本的に、僕はテンションが高くないのかもしれない。
〔そうですよ〕
……やっぱり?
〈うん、私でもわかる〉
〔正確には、「高いときは高いけど、低いときの方が期間が長い」といったところでしょうか〕
やっぱそうなんだなぁ…。
本文:僕。主人公。
〔〕:精霊さん。イマジナリーフレンド1号。
〈〉:妖精ちゃん。イマジナリーフレンド24号。
〔それがどうかしましたか?〕
ほら、こうやって3人で話し始めた頃の僕って、もっとハイテンションだったでしょ?
こんな風に、僕は「初めて」とかで簡単にテンションが上がっちゃう。
〈たしかにハイテンション。「!」とかたくさん使ってる〉
でも、いつもこんなテンションってわけじゃない。
〔そうですね〕
そのことが、みんなを騙してるように感じて、気になっちゃう。
「本当はこんなローテンションな奴だったんですよ~」って、後から読者を失望させてしまっているような気がしてならない。
〔……気づいたのですが〕
ん?
〔「テンションは高い方がいい」と思いこんでいませんか?〕
…………あ!思ってる!!たしかに!!!
〔でも、そうとは限りませんよね〕
……うん。
〈ローテンションだから落ち着く、という好みの人もいるわよね〉
〔そのとおりです〕
うわぁ……なんか、ほんと、盲点。
この気づきにテンション上がってきた。ローテンションの話なのに。
〔人それぞれ、「適正テンション」とでも呼ぶべき、普段のその人にぴったり合ったテンションが存在するのでしょう。ただ、思い描いている理想が適正テンションから離れていると、理想との乖離で苦しくなりそうですね。君みたいに〕
ほんとそう。
今まで、ハイテンションが理想だと思ってた。
〔でも、君の適正テンションは、けっこう低めでした〕
だから、常にハイテンションじゃない自分はなんてダメなんだって苦しんでた。
でも、そんなことはない。
いろんなテンションに価値があるはず。
〈真っ暗な悲哀の歌が流行るみたいに?〉
まさにそんな感じ。
だから、今のテンションの僕でも良いんだって。
これが、僕にぴったりのテンションなんだからって。
そう気づくと、自己イメージも良くなってきた気がする!
今回はこのぐらいで。
〈ちなみに、そもそもなんでハイテンションじゃなきゃダメって考えるようになったのかな?〉
うーん……YouTubeの影響とか?
ほら、YouTuberって、基本ハイテンションでしょ?
〔それが定石だ、といった風潮もありますし〕
だから、ハイテンションは必須、みたいな思い込みが生まれたんだと思う。
ほんと、思い込みって、気づきにくいね。
それでは、次回の記事で。
〔またお会いしましょう〕
ばいばい!!
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