ドラムセットが好きだ! - 好き語りvol.6
僕の好きなものを語り尽くすこの企画、第6弾はドラムセット。
〈打楽器のあれよね〉
そう。僕は、音楽を聴くのも演奏するのも好きだけど、やっぱドラムが好きなんだよなぁって、そういうお話。たぶん。
本文:僕。演奏。
「」:精霊さん。指揮。
〈〉:妖精ちゃん。観客。
これでも僕は、吹奏楽団に所属していたことがあって。
〈担当楽器は?〉
打楽器。上の段。
〈上の段?〉
あぁ、これは僕がいた楽団特有の言い方で。
打楽器が置いてある部屋は、合奏とかでも使っていたから床が段々になっていて、打楽器は一番上の段とそのひとつ下の段にまとめられてたの。
で、下の段には、主に鍵盤楽器が置いてあった。マリンバ、シロフォン、ヴィブラフォン、グロッケンとかの、ドレミの音階があるもの。
そして、上の段には、スネアドラム、バスドラム、シンバル、ティンパニ、ドラ、コンガ、ボンゴ、トライアングルなどの小物類、そしてドラムセットが置いてあった。つまり、基本的に厳密な音階がない楽器だね(ティンパニを除く)。
〈それで、上の段担当だったと〉
そういうこと。
〈なんで?〉
楽譜を読むのが苦手でね。いや、読めないことはないんだけど、時間がかかるし…。
あと、僕より下の段の楽器が好きで得意な人がいたのも大きかった。
そして、僕は上の段の楽器が好きで得意だった。
〈でも、その……上の段?の楽器にも楽譜はあるでしょ?〉
ある。でも、音階を見るというより、リズムを見る感じだから。音符の長さが理解できていれば読める。少なくとも僕は読めた。
ちょっと極端な言い方だけど、音ゲーの譜面を読むみたいな感じだった。
「音楽ゲームが好きで楽団に入ったようなものですからね」
〈そうなの?〉
まぁ……そう言えなくもない。
太鼓の達人が好きだったんだ。
〈なるほど…〉
そして、まあ、好きこそものの上手なれという感じで、わりと上手くなった、と思ってる。
〈へぇ?〉
上の段の楽器は、とりあえず楽団内では一番上手になった。
〈下の段は?〉
あんまり。さっきも言ったけど、僕の他に鍵盤楽器が好きで得意な人がいたから、完全に役割が分かれてたの。
でもまあ、それで良かったと思ってる。
好きでやりたい楽器をとことんやりきれたから。
〈よかったね〉
で、その経験は今もしっかり残っていて。
〈ほう〉
音楽を聴くとき、やっぱり打楽器に耳が行っちゃうんだよね。
〈……それは、目が行く、みたいな感じ?〉
そうそう。
『このギターソロ、格好いい』より先に『このドラム、最高のリズムを刻んでるぜ!』って思う感じ。
〈心が響く観点が違うってこと?〉
そうそう。
あと、リズムを気にする。
〈たとえば?〉
そうだなぁ……曲の拍子とか、数えちゃう。
む、この曲は3拍子……いや、5拍子?………かと思ったら4拍子に変化してるぅー!?みたいなことを楽しんでる。
〈へぇ…〉
ちなみに今のは星のカービィ ウルトラスーパーデラックスの『VS. マルク』を聴いてるときの感想。
〈超有名曲じゃん。……カービィを知ってる人にとっては〉
そうだよ。実は不思議な拍数をしてる曲って思ったより多いんだ。
「……打楽器とリズムの話ばかりになってませんか? テーマはドラムセットのはずですが」
ハッ!? たしかに!
まあ、僕は吹奏楽団員だったから、打楽器全般が好きだって語りたくなるのも仕方ないよね。
〈あなたの音楽はどこから?〉
僕は吹奏楽から。……ってかぜ薬のCMじゃないんだから。
まあ、こんな風に、音楽自体はもともと好きだったし、打楽器とリズムも大好きだった。
でも、その中でも、ドラムが格好いい!って思うようになったきっかけがあってね。
〈きっかけ?〉
YouTube。
〈でたYouTube〉
ゲーム音楽やアニソンの素敵なアレンジをする人を見つけたんだ。
そのドラムが格好いいのなんの。
なまじ経験したことがあるだけに、そのすごさがよく分かる。
〈自分で演奏したいとは思わないの?〉
思ってる。めちゃくちゃ思ってる。
〈あ、やっぱり〉
場所が見つかれば、電子ドラムをどんと置きたい。
そして心置きなく叩きたい。
これもまた、夢のひとつ。
今回はこのぐらいで。
今回は……ちょっと、某スポーツの世界大会に夢中になっちゃって、あまり時間をかけれなかったから、もう、本当に、赴くままに書いてみたけど、どうかなぁ?
〈うーーーーん、まあ、あれよ、あれ〉
「『こういう記事があってもいいじゃない』?」
〈そうそれ〉
「そういえば、この『好きなもの語り』もそこそこ続いてきましたが、なにか掴めそうですか?」
うーーーーーーーーーーーーーん。
ちょっとまだ靄がかかってる感じ。
でも、なんか、光が見えてきたような…?
好きなものを語るってどういうことなのか。
またいずれ、考えたこと感じたことをまとめようかなぁ。
それじゃあ、次回の記事で。
「またお会いしましょう」
〈ばいばい!〉