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確定日付を取得することの利点や、それを怠った場合のリスクについて、得する人・損する人

はじめに

確定日付を取得して得する人

確定日付を取得することで法的な証明力を得られる人たちです。

⒈契約を結ぶ事業者や個人
例:フリーランス、個人事業主、中小企業経営者。
得する理由:契約書や請求書の作成日が証明でき、トラブルを未然に防げる。
支払い期日や契約内容が争点となった場合、確定日付があると主張が有利になる。

2. 著作権や知的財産を守りたい人例:作家、デザイナー、プログラマー。
得する理由:自分がその著作物をいつ作成したかを証明できる。
他人が「先に作った」と主張しても、確定日付で自分の権利を守れる。

3. 金銭トラブルのリスクを減らしたい人
例:借用書を交わす貸し手、債権者。
得する理由:借用書や返済契約書に確定日付をつけることで、債権の存在と日付を確定できる。
裁判で「借用書が改ざんされた」と主張されるリスクを回避できる。

4. 遺言書を準備する人
得する理由:自筆証書遺言に確定日付を取得することで、遺言書の有効性を強化できる。
後々の相続争いを防ぐ材料になる。

確定日付を取得せず損する人

確定日付を取得していれば回避できたトラブルに巻き込まれる可能性がある人たちです。

1. 契約書を交わしたが、トラブルに発展した人
例:商品やサービスを提供した個人や会社。
損する理由:契約書の日付が証明できず、「契約したのはもっと後だった」などと主張され、対抗できなくなる。
紛争が長期化し、信用や時間、費用を失う。

2. 著作物を盗用された人
例:自分のアイデアやデザインを他人に使われたクリエイター。
損する理由:自分が先に創作した証明ができず、著作権を侵害された場合でも主張が通らない。
他者の権利主張が優先され、裁判で不利になる。

3. 貸金契約を結んだが、返済を受けられない人
損する理由:借用書が改ざんされたり、「この契約書は後日作成された」と言われたりするリスクが高まる。
確定日付がないため、裁判での債権主張が難しくなる。

4. 家族間での相続争いに巻き込まれる人
損する理由:確定日付がない遺言書は、日付が偽造されたと主張されるリスクがある。
遺言の信頼性が低下し、相続争いを招く。

最後に
確定日付を取得すると得する理由とは、
①証拠能力が高まる。 
②紛争時に証拠として有利に働く。
③法的リスクを回避できる。

確定日付を取得しないと損する理由とは、
①書類の信頼性が低下する。
②契約や権利を巡るトラブルで不利になる。
③経済的損失や信用低下につながる。

確定日付は、費用が比較的安価で得られる割に、法的トラブルを未然に防ぐ重要な手段です。
特に、ビジネスや財産に関する取引が多い人ほど活用を検討すべきです。

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