おすすめの歯科医院の特徴、選び方《歯科衛生士の意見》
「家の近くで良い歯科医院はどこ?」と知人によく聞かれます。
歯科医院選びは一般の方には難しいですよね。
この記事では、歯科衛生士の私が(個人的な意見として)家族に薦める歯科医院の探し方を紹介します。ホームページのチェック方法なので、ぜひ気軽に試してみてください。
①ホームページで経歴と所属学会をチェック
まずは歯科医院のホームページを確認しましょう。
もしホームページが無い歯科医院があれば選択肢から除外してください。
歯科医院はたくさんありますから、情報の少ない医院は避けて大丈夫です。
・院長の経歴から、何科で研修したかを確認
もともと何科で研修医をしていたかを知れば
その歯科医師の強みを知ることができます。
あなたの悩みを解決できそうな経歴を見つけられると良いですね。
例)虫歯で痛みがある →歯内治療科や保存修復科
歯がグラグラする →歯周病科
義歯が合わない →欠損補綴科
インプラント科(口腔外科)
・所属学会を確認(現在の興味を知れる)
歯科医師が”現在”興味を持っている分野が、より詳しく分かります。
学会に所属するだけで毎年費用が数万円かかりますので、所属学会は、本当に時間と費用をかけて研鑽している分野です。
特に指導医・専門医といった、学会から認定を受けている分野では、多大な努力をされたことが伝わってきます。
努力や研鑽を積んできた先生に治療をしてもらいたいですよね。
②医院の外観と設備をチェック
次にホームページから医院の外観を見ます。
ボロボロで古い歯科医院は、設備投資をする気が無いか、もしくは資金が無く修復できない医院です。
歯科治療は年々進歩しているのに、昔と変わらない治療をされたくはありませんよね。あまりにメンテナンスていない医院は、治療も20年前と変化が無い可能性があるので、避けるのが無難です。
例外として内部設備が充実していれば、外観は古くても大丈夫です。
では歯科医院の設備について確認しましょう。
ホームページ上で簡単に分かる、重要視するべき最新設備をご紹介します。
・【滅菌機の種類】”クラスB”のオートクレーブを使用している。
クラスBと聞くと、Aが最良では?
と思うかもしれませんが、滅菌器のグレードは
高いレベルから順に
クラスB>クラスS>クラスN です。
消毒滅菌を重要視していて、設備投資を適切にしている医院には【クラスBの滅菌器】があるので参考にしてください。
・マイクロスコープを使用している。
マイクロスコープとは治療用顕微鏡のことです。
チェアーに設置しているものがマイクロスコープ(最大20倍程度)です。
眼鏡のように耳にかけるものはルーペ(倍率2~7倍程度)で倍率が大きく異なります。
なお、歯科衛生士はルーペを使用することが多いです。
見えない部分の治療は感覚で行うしかありません。
ですが、見えるからには歯科医師・歯科衛生士の職人魂が発揮されます。
私なら、マイクロスコープを使用している歯科医院を探します。
③グーグルマップで口コミを確認
最後に、グーグルマップの口コミを確認します。
避けた方が良いのは、”院長やスタッフの態度が悪い”という口コミです。
そういった医院では、丁寧に相談に乗ってもらえなかったり、途中で通院が嫌になってしまうことがあるので、避けましょう。
逆に、おすすめの口コミは、
「検査後すぐに自費治療を勧められ、CTを撮影するだけで〇万円!改めて調べてみるとぼったくり価格だと気付きました。★1」
という低評価な口コミです。
実はこれ、私としては★5を付けたい内容です!
なぜなら、治療に取り掛かる前に治療方法の相談があったという証拠だからです。
治療を始めてから自費治療を提案されても、
今思いついたの?計画性ある? と私は不信感が湧いてきます。
費用のぼったりかどうかは、使用する機器類や材料のグレードによって変わるので、そもそも一般の患者さんには分からないはずです。
負け惜しみの低評価口コミを気にしてはいけません。
ようするに、この記事を読まれるような方は、
最も安く治療を受けられたら嬉しいという方では無く、適正な価格を支払って、精密な治療をしたいという方が多いと思います。
ですから治療の前に自費治療を含めた様々な提案をしてくれる医院は、良い医院だと判断してよいはずです。
まとめ 歯科医院選びのポイント
①院長の経歴、所属学会と認定
②外観と設備
③グーグルマップの口コミ
ぜひ歯科医院選びの参考になさってください。
この記事を見た方が、ずっと通える歯科医院に出会えることを祈っています。