見出し画像

旅の記憶とスケッチ ~サンフランシスコ編~

《眩光》“dazzling light” sketch



サンフランシスコ。
ゴールデンゲートブリッジを臨む丘の裏手の山道を歩いていると、雄大な湾が、山が午後の西陽に包み込まれる。その薄橙の光はかわるがわる空の、山の色を変えていく。一時間、二時間……時が進むにつれやがて斜陽となり影となってゆく。その様相を描きとめながら、次第に薄いベールのような光の中にこの身が溶けてゆくのを感じた。