初恋
毎朝Spotify聴きながら
出勤していて、
自分の好きなアーティストを
選択しても有料会員じゃないから
どの曲が流れるかは
Spotifyおじさん任せ。
今朝の一曲。
いろんな「初恋」があるだろうけど、
あえて
生まれて初めて
『彼氏』と呼べる人が出来たお話。
中学生の頃は
男の子に間違えられるくらい
ショートカットだった私が、
高校生になってから髪を伸ばした。
ボブの長さになった頃くらいに
初めて彼氏が出来た。
ちょいと特殊で長くなるので、
出逢いのエピソードは割愛します(笑)
7歳年上の彼氏。
ちなみに私はその後も同い年や
上級生や下級生とも
お付き合いした事がなくて
アオハル的な学園恋愛モノに
一切共感出来ない。
車や電車で出かけるような
デートを当たり前にしていたので、
自転車2人乗りや
学生ならではの
甘酸っぱいデートは
密かに憧れていた。
あ、誤解のないように注釈しとくと、
援交では無いよ。
立派な成人男性(社会人)と
真面目にお付き合いをして、
初めて迎えた
バレンタインの日。
学校から帰宅してすぐに、
珍しくプレゼントを手作りした。
ちなみにチョコレートが苦手な私が
作るのは甘いモノではない。
それは、おそらくこの世界中の
誰とも被らないバレンタインギフト。
たこ焼きだった。
その日まで色々考えて
お店屋さんみたく
竹で出来た舟の形の容器や、
ノーマルだけじゃなく
ピザ味とカレー味も作るため
とろけるチーズやカレー粉など、
バイト代はたいて
事前に準備していた。
でも、料理が得意じゃない私が
作る料理はすこぶる時間がかかった。
夕方に帰宅してから
満足のいく3種類のたこ焼きを
焼き上げるのに2、3時間はかかった。
業を煮やした彼氏から電話がかかってきた。
(当時、携帯は無いので家の電話)
この日は平日。
事前にこの日に会う約束はしていなかったが、
(今日はバレンタインなのに…)という
内心焦りと少し残念そうな雰囲気だった彼と
会話が交わされたように思う。
その後、無事完成したプレゼントを持って、
近くの駐車場で待ち合わせた。
きっとチョコレートだろうという
期待を存分に裏切るプレゼント。
まだ少し温かいたこ焼きを
「美味しい」って
泣きながら食べてくれた。
私が『初恋』と呼べる
『初めて』の彼氏。
実は私自身も、
彼女いない歴23年の彼にとって
生まれて初めて
『彼女』と呼べる存在だった。
「指輪はいらない」と私が言ったので、
貰った事はないけど
「将来、結婚しよう」と
その彼氏から
プロポーズみたいな
話は出ていた。
でも、その後
高校卒業前に
私を大切にしてくれていた
彼氏とは別々の道を選んだ。
私がその後も
結婚願望がびっくりするくらい無く、
「幸せにしてあげる」と
言ってくれる男性から
わざと離れてしまうようになった
要因の一つかもしれない。
私はどちらかというと、
「相手に幸せを感じてもらう」ことで
自分も喜びや幸せを得たいタイプ。
あまり相手に過度に期待して
裏切られた時のショックを軽減させるためか、
今の夫にも元々依存したりしていないのは
私なりの自己防衛手段なのかもしれない。