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試練

昨日は夕方から、

18年前に他界した父親の兄である

私にとっては伯父さんの

お通夜に参列した。

父の父である祖父は戦争で

片足を失くした負傷兵。

その後病気も患い、

妻と三人の男の子を遺して

私の父が小学3年生の時に他界。

リヤカーで野菜や果物を売って

生計を立てていた祖母が

女手一つで3人の男の子を

育てあげた。

19年前に祖母が他界し、

翌年に私の父親。

その翌年に、

昨日お通夜に参列した

伯父さんの妻である

伯母さんが他界した。

実家の隣の駅から近い

葬儀場で3年連続で

執り行なわれたため

葬儀場の方も驚いていたそうだ。

私は少し早めに母親と合流して

その会場へ向かった。

伯父、伯母が他界し、

遺された家族は二人。姉弟。

姉は私と同い年で独身。

弟は一つ下で、

2度目の結婚をして子供がいる。

私と同い年であり

名前が一文字違いの姉とは、

保護猫(キジトラ)と

一緒に暮らしているという

共通点があるので

亡き伯父、亡き私の父などの

思い出話もしながら過ごした。

ちょうど祖母が他界した2002年、

今となっては貴重な兄弟3人が揃って

父方のルーツを巡るため、

旅行した時の写真を見せてもらった。

「伊豆」のわさび園や

自然豊かな景色の中、

長男の伯父、伯母と子供である姉弟。

次男である私の父、

三男の叔父が微笑む姿。

母と私は仕事で行けなかった旅行。

「いつか連れて行ったるわな」

話していた父は

まるで死期を悟っていたかのように、

家系図を知ったその翌年に他界した。

私が小さい頃は、

私の父の兄や弟である

おじさんやおばさんやその子供達と

交流はあったが

大人になると各々仕事や

家庭を持って忙しくなり

地元を離れたり、

色んな事情で

会える機会は減っていた。

昨日は、伯母さんの

お葬式の時以来だから

17年振りに会った親戚一同。

さまざまな人生がある。

父の弟である叔父さんの

子供は3人の男兄弟で、

その中には男の子4人の孫がいる

家庭もあったりで

コロナ禍という事もあり

家族葬でしめやかに執り行われる中、

控え室から幼い子が

おもちゃで遊ぶ声が聞こえてくる。


「今回コロナ禍ともあり

会食はお控えさせていただきます。

亡き故人を偲び、

各ご家庭でゆったりとお過ごしください」

進行アナウンスの女性の声。


自分のことや

家族のことを

振り返る時間になった。

色んなことが今まであったけど、

どれもこれも

『試練』だと考える。


目の前で起きる出来事は

ひとごとでは無く、

いつも自分に何かを

問われている気がする。


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