サバイバル日記inベトナム㉑
数日前に、ベトナム中部の都市ダナンで陽性者が出て、数日間で市内感染者が二桁になってしまいました。
これによりダナンはソフトロックダウン。ダナン拠点はリモートワークに切り替わり、日本語授業もオンラインになるそうです。
ベトナムは3か月ほど市内感染ゼロ、外国からの帰国者・入国者だけで抑え込んでいました。政府は国内旅行を推奨して、実際に都市をまたぐ移動が増えてきていたところだったので、ハノイやホーチミンも安全かどうかわからない状況です。
ほかの都市でも拡大すれば第二波になって、社会的隔離とオンライン授業の日々が戻ってくるかもしれません。ベトナムはもう大丈夫だと楽観視していたわけじゃないけど、できればこれ以上拡大せずに抑え込んでほしいところです。
しかし、やはり周囲では警戒態勢に入っています。その動きは前回よりも早く、私自身も頭の中でそうなった場合の想定が始まっています。なんだかんだと言って、人って適応するし学習するんですよね。
実はもうひとつ。わたしは新しい環境に適応しなければならない局面です。何かというと、”大学で日本語を教える”ということです。
今までは日本語学校(日本語センター)で教えてきたのですが、大学で教えることには同じ日本語教育でも違いを感じています。
まずは学習者の性質。今までも”大学生”を相手にしてきましたが、大学の”卒業要件となる単位を与える授業”と、日本語学校に”自分の意思で参加している授業”では受ける姿勢に違いを感じます。
日本語学校は上手になりたいから授業を受けるので、授業に集中していない学生でテストの点がいいとか話すのが上手ということは、ふつう考えられません。
でも、ぶっちゃけて言えば、大学の授業なら授業を聞かなくても、出席とテストの点がよければOK。なので、授業中にゲームしているような人が実はテストの点がいい、なんてことも。これにはびっくりしました。おそらく、まだ気がついていない違いがまだまだあるはずです。
また、わたしは小規模の日本語学校で働いていたので、集客、売り上げ、働く環境作り、ビザ手続きなど教師の業務とは考えられないようなことも、何でもやらなければなりませんでしたし、上からは、教え方なんぞをつきつめて考えてる場合じゃないと言われていました。
しかし今は、教え方について研究することや、教師の情報交換に時間を使うことを推奨されます。わたしにとっては、「え?お金もらって勉強してていいの?」という感覚。
日本語”教師”なんだからそれも当然ともとれますが、たぶん、どちらが”正しい・正しくない”とは言えないのだと思います。きっと、環境が変われば、やるべきことが変わるというだけの話。
感染を抑えている間は経済のために国内旅行が推奨され、陽性者が出たら感染防止のために都市移動を禁止することと同じ話なんですよね。場面によって自分が柔軟に対応を変えればよいのです。
新しい仕事が始まって約1か月。ようやく一通りのことが把握できて、自分の課題、チームの課題が見えはじめたところです。
だからこそ、このタイミングでリモートワークはしたくない。
そんなわたしの個人的な願いが神サマに届きますように。
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今日の見出し写真はマンゴスチンです。
この見た目、ゼルダとかに出てきそうじゃないですか?(だれかこんなネタ拾ってくれるかな~)
このフルーツは分厚い皮の中の、白い部分を食べます。外側を食べちゃうと苦いだけですが、知らずに食べてしまう人も多いとか。でも、実はけっこう甘くておいしいです。
5月~6月がシーズンなので、初夏にベトナムを訪れる際は食べてみてください!