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サバイバル日記inベトナム⑱

2020年が半分終わりました。毎年、毎年あきもせず「年々、時間が過ぎるのが早くなってる~」などと言っていますが、今年はそれ以上でした。タイムワープでもしたのかと思うほどに、半年があっという間に過ぎて、しかもいろんなことが変わってしまった…。1月に思い描いた未来予想図と6月末の着地点が、こうも見事に違うとは。

3月のはじめ。わたしはフィリピンのセブで日本語教師として内定をもらっていて、ベトナムの知り合いに最後の挨拶をして回っていました。
「今の状況でフィリピンに行けるかわからないんですけどね~」
「無事に旅立てるといいですね」
というやりとりを何回したことか。

日本の友人とは
「日本はやばそうだからベトナムからフィリピンに行くわ。しばらく日本には帰れないけど、元気で」
「今の日本には帰らないほうがいいよ。セブに旅行するわ」
というやりとりをしていました。

ベトナムで教えていた学生たちについては
「最後にみんなに会えないのが悲しくてつらい…」という気持ちでいっぱいでした。

なのに。

「ベトナムに残留が決定しました~あはは!」
「結局おるんかーい!」

社会的隔離措置も解除され、自身もホーチミンでの再就職が決定してから、この数週間でベトナムの知り合いに会ってはこんなやりとりをしています。

ホーチミンに残ることを報告するたび、相手はちょっと気の毒そうに
「せっかくフィリピン決まってたのに行けないのは残念だけど…」
と前置きしたうえで
「ベトナムに残ってくれてうれしいけどね」
と言ってくれています。

実を言うとフィリピンに行けなくなったことについて最初はショックを受けましたが、引きずったり傷になったりしてはいません。むしろ自粛期間中にたくさん時間があったおかげで、新しいことをはじめたり、自分の気持ちを整理したりできて、その結果として前向きな姿勢で新しいステージに挑もうとしています。

noteもそのひとつです。noteというツールを使って自分の気持ちを整理したからこそ、仕事選びに妥協しないで済んだし、ここで頑張りたいと思える職場に出会うことができました。

Zoomを使った学生とのオンライン会話は形を変えて、日本語のイベントとして続けているし、それがnoteと結びついて小さいながらも広がろうとしています。これからやってみたいイベントのネタはいろいろあって、どうやって実現させようかと思案しています。

授業用のビデオ作成を練習するために始めたYouTubeは話下手なわたしにとっては会話のネタとして申し分ありません。「自粛中何してたの?」に「YouTube作ってた」と答えて「どういうこと?もうちょっと詳しく…」とならないはずがないので。

短期間とは言え、実習生の送り出し機関で働くことができたのも、ベトナムでの日本語教育について考えるいいきっかけになりました。こんなことがなければ送り出し機関で働く選択肢は生まれなかったはずだから。

いろんなことを始めると、自分に足りないものがたくさんあることに気がついて、今は時間はどれだけあっても足りなさそうです。ちょっと心が焦って落ち着かなくなっているので、優先順位をつけてとりかからねば。あまり急いで頑張りすぎるとたぶん息切れしちゃうので、自分ができるペース以上に頑張らないというのも最近決めたことです。

新しくはじめたこと、これから取り掛かること、全部のことが上手くいくわけじゃないだろうし、すでに失敗したこととか、ちょっと心が折れそうなときもあります。FBで学生からの反応が薄くなっていくとか、YouTubeで否定的なコメントつけられちゃうとかね。でも、自分がやろうと決めてやることは結果が出なくたってそれはそれだと受け止められるようになってきました。ほんとうに嫌になったら無理をしないでやめればいいし、むしろわたしの場合はやめ時を判断する練習も必要です。

こうやって書き出していくと、どうやらこの数か月タイムワープしていたわけではなかったようです。何らかの行動を続けてきた結果が残って、先へつながろうとしているかなと。

正直、その”先”が何なのかいまだよくわかりません。
わたしは何か特別な目標に向かって歩いているわけではないから、なんとなく「こっちの道おもしろそう」と感じた方へ進んでみるだけです。
人と比べて先見の明があるとかそんなわけでもないから、行ってみたら「あ、行き止まりだった」なんてこともしょっちゅう。
”自分の感性にあうかどうか”しか考えていないから、儲け話にもなりそうにないし…。

でも。何も持ってなかったわたしがやったことにしては、これまでのことは上々だと思ってます。noteを始めたときから書いていますが、わたしは仕事の能力が高いとか、一芸に秀でているとか、そんなこと何もないのです。別に卑下するわけじゃなくて。むしろ失敗や挫折が多かったからこそ乗り越えようともがいてきたし、きっとこれからも努力をやめないです。だって、成長が止まればそれまでだけど、遅くても成長を続ければ未来は変わる。その軌跡があとから来る人の役に立てばいいです。

そんなふうに振り返って自分をほめてあげる2020年の折り返し地点。

明日からは新しい仕事!

***

今日の見出し写真は、雨が降り始めた公園の池。この景色を横で見ていたベトナム人はうれしそうに「言の葉の庭~!」と言っていました。

ベトナムに来てから変わったことといえば、傘を持ち歩かなくなったことです。ホーチミンのスコールには折り畳み傘では太刀打ちできないので、雨が降ったら軒下なり、カフェなりで時間をつぶします。自然に逆らうことはあきらめて待つことを覚えました。
(どうしても出かけなければならないときはレインコートが最適)




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Chunco
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