ぐっと生きやすくなる秘訣! できるだけ多くのことを諦めよう。
最近、「諦める」がとてもよい言葉なのだと知りました。
「諦」という文字には
つまびらかにする。いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる。
という意味があります。
「明らかにする」みたいなニュアンス。
夫婦だけじゃなくて、どんな人間関係にも「諦め」は、大切なのだと思います。
親でも、仕事で関わらなきゃいけない人にも、自分にとっては納得がいかない部分がきっとあって。
でも、それはその人の一部なんだって諦めてしまえば、良いでも悪いでもなく、自分がそれに対してどうするかを考えて、付き合えば良いだけなんだと気づくことができます。
他人を変えることはできない。変えることができるのは自分だけ。
変えられないこと、見定めることは、とても重要なことです。
<参考過去記事>
そして、最も大事なことは
この諦めを自分自身に対しても、きちんとできるかどうか。
私は出来るはずだ!
頑張ればなんとかなる!
そうやって、自分のことを諦めない(明らかにして見ていない)人は、自分の首を自分で締め続けることになります。
あなたが何をすると気持ちが明るくなって
何をすると気持ちが落ち込むのか
何をすると人よりもうまくできて
何をすると人並みにできないのか
自分が人より苦手とすることを
周りの目を気にしてやり続けることは、あなたがあなたを、もっとも傷つけることになります。
だから、自分のことを「明らかに見て」「諦めて」あげると
あなたはあなたにとても優しくなれるのです。
自分に優しくなれたその分だけ、生きやすくなります。
自分に優しくなるのは、とても勇気がいることかもしれません。
あなたがやらないできない分、だれかがそれをやらなくてはいけなくなるかもしれない。
やりたくないと伝えることで、大切な人との関係がギクシャクするかもしれない。
でも、あなたがあなたのことを諦めない限り、周りの人もあなたを諦めることができないのです。
だから、自分のことを諦めて、できることをやる。
そうすると、周りの人もそんなあなたを見て、あなたはこういう人なんだと諦めてくれます。
ほとんどの人は凡人だからこそ、あらゆることを頑張っていると
達成できることも達成できなくなってしまいます。
自分の特性を見極めて、できないこと苦手なことを諦めることで、達成できることが増えてくるのです。
そういえば、こんなことがありました。
私は、ここ8年ほど個人事業主で、農業中心のお仕事をしています。
でも、農作業をがっつりやって、農産物をたくさん作って販売するような体力はありませんでした。
だから、農作業の体験イベントをやったり、田舎暮らし関係のワークショップを開催したり、自然食の知識を伝えたりして収入にしていました。
25歳頃から農業の業界に入った私に、一部の人は、キャピキャピした女性が覚悟もなく農業をやっているという悪い印象を持ったようです。
(もちろん、応援してくれる人もたくさんいました)
ある農業の勉強会でお会いした40代新規就農の男性は、私に対してそういう印象を持っていて、はじめはよく思っていなかったと正直に話してくれました。
でも、知り合って、1〜2年ほど活動をみていて、
「あなたは、あなたにできること、あなたのやり方で一生懸命やっているのだとわかりました。悪く思っていて、申し訳なかった。」
勉強会の終わりに、わざわざそう言いに来てくれたのです。
嬉しくて、泣きそうになってしまいました。
私がもし、農作業を頑張って、農産物の収入で事業を続けることにこだわっていたら、きっと8年間も続けられなかっただろうと思います。
自分のことを諦めたからこそ、思ってもみなかった活動ができたし、続けることができたし、その分だけ経験という財産になりました。
諦めるって素晴らしい。
自分のことも
他人のことも
どうしようもできない社会のことも
明らかにみて、たくさんたくさん諦めていきたい。
そうして生きやすくなった世界のなかで、諦めきれない部分だけをしっかり見つめて、自分にできることをコツコツと積み重ねていこうと思います。
生きづらさを感じている人は、諦めが足りないのかもしれません。
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