
【中学受験】SAPIX入試中学入試分析会(2025年3月)
今年は行かないぞ!と心に決めていたのですが、少し仕事の時間が空いて、たまたまSAPIXのHPを見たら(見ていけないのに見てしまった。。)、席が空いていたので、参加してしまいました。。。
昨年の入試分析会も出たのですが、昨年と構成は大きく変化はないものの、最後まで聞いてて、イベントとして単純に興味深い内容は今年の方が多かった気がします。さすが、サピックスという感じで聞きいりました。
聞く側が6年生を迎えるにあたって気持ちの準備をしはじめているからか、昨年よりも内容がすっと入ってくることが多かったです。
(参考)昨年のサピのイベントの模様 ↓
イベント会場や回数ごとに、登壇される先生が異なる可能性は高いので、一律ではないのかもしれませんが。
いずれにしろ、全体の総括は当たり前ですが、どこの塾も同じようなものなので、Tomasの入試報告会とほぼ同じでした。
(参考)今年のTomasの入試分析会の模様 ↓
【2025年入試トピックや全体の話】
公立小在籍者 28万名(1都3県)、受験者43000名(2月1日)、受験率15.2%で、実際はもう少し多い感じ。現3年生まで同じような生徒数になるので、高原状態が続く。
サピ生の出願予定校数は若干増(8.7→8.9校)。実際に受験した学校も若干増(6.0⇒6.2)
1月校も増(2.26⇒2.44)。通ってもいい学校をここで合格できるかが精神的に大きく影響。
午後入試は、受験予定が1.44、実際の受験校数は0.86。
サンデーショックの影響が2026年はどうなるか。女子は志望校に大きく影響を及ぼす可能性があり、今年の模試の結果などを見て、最終的に受験校を検討するべき。
埼玉、千葉、東京、神奈川の個別学校の今年の受験の状況(内容割愛)。
合格するために必要なものは、合計点の最大化、4教科バランスよく学習すること、苦手強化の底上げ、得意科目の磨きこみ、個別の学校特訓はあとからでまずは基礎が重要。
サピの合格分析による80%、50%、20%偏差値のラインで、重要なのは、50%のライン。ここをクリアすることが重要。
複数回の受験が可能な学校は、回数によってかなり偏差値が異なるので、ざくっとした偏差値を見て受けるのではなく、しっかりと回数ごとの状況を把握して意思決定することが重要。
志望校決定は、減点法ではなく、加点法で見ていくべき。学校のいいところだけ見る方がいい。
保護者の役割は、よき伴走者であり、決して、先頭を走ってはいけない。ネットに惑わされない。人(塾?)を頼ることが大切。結果が悪くてもあきらめずにやりきること。頑張ってもうまくいかない時はある。第一志望でなくても、最終的に進学した先で、その努力は報われる。
サピは、合格率を上げるのを目標としない。それをするならば、偏差値が低いチャレンジ組に受験をあきらめるべきと働きかけるが、それはやらない。受験は通過点であり、そのプロセスで成長をするお手伝いをしていく。
その後、各教科の先生から、各教科の注目ポイントが紹介されました。詳細は割愛しますが、非常に納得する話が多かったです。個別の学校の評価もどこかで聞いてみたいなと思いました。
たしかに、、なるほど、、と個人的に思ったところのみ、少し紹介します。
【算数】
典型題がほとんど。ただし、典型題の範囲がどんどん広がっているので、対応が大変。
問題文の情報量も増えているので、情報処理を高速でかつ丁寧に実施する必要あり。(大学共通テストの影響があるかも、、)
ひらめきやセンスで勝負はつかない。
【国語】
出題はほとんど直近に発売された本が多い。
多かった出題本(「わからない世界と向き合うために(中屋敷均)」、「透明なルール(佐藤いつこ)」など。
また、子供をテーマにした話ではなく、大人の人間関係の話なども最近は出題が増えてきている。今どきの世相を反映したことなどが出てくるので、子供との会話の中でそのような視点の話もしておくのも重要。
他人の出来事を主体的に分析して、考えることが重要。
【理科】
得点差がつく分野は物理。力学、電気、光・音。
化学は基礎的な知識、計算問題など。身近な出来事や知識を題材にすることが多い。
料理がおすすめ、ホットケーキ、ゆでたまご、カレーライス。
生物は時事問題含め、幅広く出題。
ブラタモリが復活するのでお勧め。
【社会】
漢字で失点すると難関校ほど差がつく。
数字(年号、公民関係)は覚えてないと勝負にならない。
頭の良し悪しではなく、単に、我慢と忍耐勝負。
算数と同様に、問題文が長いことも。注意深く読み取る力、情報処理能力が重要。
自分の頭で考える習慣づけが重要。
暗記しているだけでは、ライバルと差がつかない。
毎回ですが、基本的に、サピックスのイベントは、御三家以上やその少し下を志望する人向けの説明会なので、かなり目線が高いので、聞いていて、改めて我が家の取り組みや意識を見直さなければ、、、と焦る説明会であります。。。
おそらく、同じように聞いていた方々はそういう感じだったのではないかと思っています、、、というか、そうであってほしいと願っています。。中には、そんなの当たり前だと思って、できている方々も一定数いらっしゃると思いますが。。
何よりも、お土産でもらう、「合格力判定資料」がいつも非常に参考になり、変な話、数字が好きな人はこれだけでご飯が食べられる気がします。
6年生はサピの模試を今後受けると自分の志望校を含む同様の分析シートをもらえるわけですが、この段階で、御三家+αの今年の受験の状況と過去2年の比較の数字が見えるのでいいです。
男子は思っているよりは偏差値は下がっておらず(どことは言いませんが、事前の予想では偏差値5ぐらい落ちるかと思っていました)、女子は全体的に少し御三家は下がっていました。
以 上