「淑徳与野」の"理科"を解いてみた
背景・主旨・総論
2023年1月13日の淑徳与野の入試理科を解いた感想考察。
なぜ入試問題を解いているのかは過去記事参照。
「子供に勉強を教えるなら真っ先にやるべきのこと」
解いてみた全体の感想
大問1で地学と化学が混ざってて「そういう系?」って思ったら大問2以降は普通に分野別だった。
地学/化学、化学、物理、生物という構成。
どういう作問指示なんだろ。
構成は謎だが作問にはセンスを感じた。
理解の深さを上手く問えてる。
公式データで平均点は30点。6割で良いのか。
自分が解いたら20分で1問間違い。
1-1はミスとかではなく普通にわからんかった。
では個別の感想。
大問1:地学/化学
1-1からわからずちょっと焦った。
ブルーベリーにレモン汁かけると赤くなるという知識問題。
アントシアニンがリトマス紙の代わりになるってのを習うのかな。
小問2は結構秀逸。
わかってれば1.2gで480mLだから0.8gなら320mLとすぐわかる。
しかし小学生にはこの辺の余るとか余らないとかが難しい。
小問3はデネブがベガの何倍の明るさかを問う問題。
文章を読めば等級の事を良く知らない自分でも解けた。
しかし理解が浅いとどこかで躓く。
大問2:化学
ヘンリーの法則を使った問題。
誘導が丁寧で体積と重さの違いに対する理解をうまく問えてる。
水に溶ける量は圧力に比例するが、溶ける体積は圧力に関わらず一定、という一見子供には矛盾して見える内容を理解できるかどうか。
大問3:物理
てこの問題。
「傾く」という事象と重心に対する理解。
触りだけ解答を書く。
CがBに乗って傾かないためには重心が板Bの右端を出ない事。
よってオはCの半分の長さ。
Cの位置に関わらず、Aを一番右に出せるのは
BとCの合計の重心がAの左端にかかっている時。
そしてAも加えた3つの重心が台の右端に来るときがギリの位置となる。
大問4:生物
光合成。知識問題ではなく理解を問う問題。
小問2と3は同じ理解で2問になっているのは少し頂けない。
小問1もほぼかぶってる。
吸収量の絶対値は放出量も足して考える必要がある。
これを理解してないと3問落とすことになるのはちょっと良くない。
「1理解で1問」の原則※を守ってほしい。
※勝手に使った原則。