「品川女子学院」の"算数"を解いてみた
背景・主旨・総論
2023年の品川女子学院の入試算数を解いたのでその感想考察。
なぜ入試問題を解いているのか、は過去記事に書いてある。
「子供に勉強を教えるなら真っ先にやるべきのこと」
解いてみた全体の感想
小問なしの全25問構成。
100点満点で58点合格と書いてあった。1問2点かな。
前半と後半の難易度の差が小さいのが好き。
算数1教科入試だからこういう構成に出来るんだろう。
普通の入試算数問題は序盤が簡単、終盤が難しい。
そうすることで点数の分散を抑えている。
他の教科との兼ね合いを意識する必要があるからだ。
算数だけ分散が大きいと、算数の出来不出来に左右され過ぎる。
1教科受験なら他の教科の事を気にしなくてよい。
取りたい実力ラインギリギリの問題を25問。
これだけ解かせれば、まぎれ少なく実力ある子が取れる。
では各問題の感想。
計算:5,10,11
比較的易問。
難しい数字にもならないし計算するだけ。
数列/整数:1,8,9,12,13,18,22
個人的な好みは8と22。8は推論が入る系。
22は2つ目の2/5の謎が答えの書き方を一意に決める感じが好き。
差集め(代数):6,7,19
全部差集めとして解ける。
全体の差を出して、単位当たりの差で割る。
場合の数:3,24
24間違えた。
こういう問題は視野狭窄になりやすくて怖い。
速さ(旅人算):16,23
両方とも良い感じの難易度。
旅人系はほんと入試で好まれる。
完全な定石がなくて問題をよく読んで絵にする力を問えるからか。
平面図形:2,4,15,17,20,21
そういう意味では図形もそう(定石が少ない)。
センスを問われる(問える)イメージ。
この6問も典型的なのは少ない。
立体図形:14,25
14のタイプは前も言ったが好きじゃない。
塾で教えてもらえる公式が使えちゃうから。
#「体積=底面積×平均の高さ」
理解させずやり方だけを教えるのは良くないが。
この公式だけは入試前に子供に教えると思う。