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次男リョウ、浅草での体験学習

こんにちは。乗り過ごして1駅戻る、なかだいらです。
このnoteでは長男ナオ、次男リョウが発達障害の診断を受けた流れ、その後バリ島で育て直しを行った体験の記録を、本人の許可を取ったうえでつづっていきます。
バリ島へ行ったのが2009年。まずはそれまでの日記を出していきます。

2007/1/15「人力車に乗る」

日曜日は次男を連れて浅草へ体験学習に出掛けました。
体験学習とは親(私)が行きたいところへ子どもをつき合わせ、色々なことを体験させて絵日記を描かせるという試みです。
遊びではないのでオモチャをせがんだりしてはいけません。
文句は禁止です。

長男が学校に適応せず悩んでいた頃からスタートした体験学習。子どもと1対1で過ごす良い機会なのと、道中デジカメを持たせて子どもの感覚で撮影させたり、体験の中から何をチョイスして絵日記を描くか等々、彼らの視点を発見できる機会でもあります。
今回は浅草のでかい提灯を見に行ってきました。

電車の中で「自分と比べて提灯がどのくらいの大きさか」を絵に描かせイメージトレーニング。次男は自分の2倍くらいの大きさの提灯を想定。実際はどうでしょう?
浅草に着くとまずアサヒビール本社の通称「うん○ビル」を発見。大喜びで写真撮影(ちなみに長男も浅草体験学習のとき同じところで大喜びでした)。子どもってどうして「うん○」が面白いんだろうね。

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ここで一発、何か旨いものと旨いビール(体験学習のご褒美)をと思ったけれど「ハンバーガー喰いたい」とのことでマックへ。何故、浅草まで来てマック? モソモソ食べる。
いよいよ提灯とご対面! ところがいまいちピンと来ない様子。というか、興味ゼロ! 親としてはガッカリですね。こういうとき。「ふーん」くらいで。
丁度、人力車のお兄さんに声をかけられたので10分間の簡易コースを案内してもらうことに。

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私は人力車初体験だったので、いやー楽しかった。お兄さんって全速力で走るのね。パパが乗ってたらどうなってたんだろう。浅草の見所を簡単に案内してもらい、何度か来ている浅草がまた違った印象になりました。リョウは人見知りをして反応が鈍く、ここでも「あんだよ!」的な表情で終了。
体験学習では仲見世であげまんじゅうを食べることが必須なのに、こちらも拒否。私ひとりで寂しく食べる。ぶー。

浅草寺まで来てようやくリョウが反応を見せた! 大きな賽銭箱にお金が投げ入れられるところが面白かったらしく、しばらく賽銭箱前で過ごす……。

その後、花やしき方面へ歩くが、丁度コスプレイベントを開催していて、不思議な格好をしたお姉さんやお兄さんがいたるところで写真撮影をしていました。こら、リョウ! 指をさすな。浅草ってこういうところだと記憶しちゃったらどうしよう。

間もなく浅草演芸ホールへ到着。ここのところ夜は落語を聞いて寝ているので、寄席を体験させてみようと。長男のときは彼自身じっと座っていることが苦痛な時期だったので、寄席は結構辛かったみたいで、売店で買った「さきいか」をひたすら食べて時間が過ぎるのを待っていたけれど、次男はどうかな~。

中に入ると丁度落語の真っ最中。それもリョウが知っている数少ない落語のひとつ「小言念仏」! 本人も「あ、これ知ってる」という感じで興味を持って聞き入り、その後2席ほど聞いて曲芸を見て出てきました。
子どもが熱中しているかどうか、横顔を見ていると分かるよね。拍手の仕方とか。本当に喜んでいる様子が分かる。

帰り道はクタクタで鼻血まで出したリョウだけれど、「今日は楽しかったね~。また来ようね」とそれなりに満喫してくれた様子。
絵日記には人力車の絵と「あさくさえいきじんりきゃにのりました すごいすぴできもちかた(浅草へ行き人力車に乗りました。すごいスピードで気持ち良かった)」との作文。
今度はどこへ行こうかな?

2007/1/30「帰宅したら…」

近所の神社にお参り。
帰宅したら、ダイニングテーブルが座卓になっていました……。

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母に聞いたら「足、切ったの。この方がたくさん座れるでしょ」とのこと。今年も大胆なひとだわ。普通の発想じゃないよね。
現役は引退したけれど、私の母は家具大工です。もともとのダイニングニングテーブルも母の作品。あー、猫たちが喜んで走り回ってる。猫も私たちも模様替えが大好き!

つづく

次回は「ねぇ、ママ。発達障害って何?」についてアップします。

■当時をふりかえって補足 2021.10.3
体験学習はとても楽しい試みで、親の行きたいところに連れて行くところがミソです。子供のためじゃないの。親の余暇なの。デジカメやインスタントカメラを持たせると、それぞれの感性で写真を撮るのでとても興味深いです。色々な経験をさせることで、その中から「面白い」と思うことを見つけてくれたらいいな、それが親にできることのひとつと思ってます。

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