【健常者よりも快適に歩ける義足の実現へ】~ビジネスモデル考察Vol.48~
■背景
・世界には義足を買いたくても高過ぎて買えない人がいる
⇒開発を工夫する事で低価格で提供出来るのではないか
・ほとんどの義足は動力を持たない受動式義足と呼ばれるものであり、日常生活において大変不便な暮らしを強いられている
⇒健常者と変わらない生活を送れる義足を作る事が出来るのではないか
■ターゲット
義足を必要とする人
■ビジネス詳細
・高機能の義足の開発
・日常の歩行・動作をより自然に、そして安全にアシストする機能を保有
⇒センサーにより歩行環境やユーザの意図を検知し、生体工学に基づく制御を行うことで歩行をアシスト
⇒椅子からの起立もアシスト機能により自然に可能
⇒段差の躓きなどもセンサーで感知し、アシスト機能により転倒防止
■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・より歩行が楽になる
⇒センサーからの情報を基に歩行をアシストしてくれる
・既存の義足よりも安く購入出来る
⇒既存のものが約300万円に対して、当社のものは約200万円で販売
・電池が切れても利用が可能
⇒既存の動力式義足は電池が切れると完全に使用が出来なくなるが、当社の義足は電池が切れても受動式義足と同じように使う事が出来る
▷デメリット
・利用実績が少ない
⇒まだ発見されていない問題などを抱えている可能性がある
■事業者メリデメ
▷メリット
・義足にセンサーを付けて学習させる試みは世界初であり、他社に対する優位性がある
⇒技術力において大手に優っている
▷デメリット
・義足の製造販売は長いこと欧州の3企業による寡占市場であり、新規の企業が割って入るのは難しい
⇒技術力で勝っていても買収されてしまうケースが大半である
■今後の展開・課題
▷展開
・AIによる学習にて、義足が自分の動きに合わせてくれる機能を追加する
・義手などにも対応していく
▷課題
・寡占状態にある市場にて如何にシェアを拡大していくか
⇒まずは日本と中国のシェアを取り、その他の国へも進出していく
■考察
・生活習慣病の増加に伴い、糖尿病による下肢切断の人は増加すると言われている
⇒義足の需要は拡大していく
・現在の義足の99%は動力を持たない義足であり、当社は動力を持つだけでなくAIによる学習機能も追加していく予定であり、他の義足と比べると格段に性能の良いものである
⇒簡単にはマネが出来ない技術であると考えられる
・日本と中国において義足は補助具扱いをされており、他の医療器具扱いしている国に比べて参入が容易である
⇒当社にとっては恵まれた環境である
■企業
SuKnee(BionicM株式会社)
▽参照:ビジネス・アクセラレーション・プログラム