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【安全で効率的な航海を提供する!】~ビジネスモデル考察Vol.58~

■背景
気象会社による波の予報では高さなどは予測できても船舶への影響は予想できない
⇒船舶の種類毎のルート策定が難しい
・航海に出る前に気象状況からルートを策定するが、航海に出てからは船長の経験に依存している
⇒航海中も常に最新のデータからルートを再策定出来ると良いのではないか

■ターゲット
船舶企業

■ビジネス詳細
・気象や海洋の自然現象、船の形状・重量によって航海時に変化する船舶への抵抗力などを計算し、目的港への最短時間や燃費の削減に最適なルートを船舶に提案するシステムの提供
⇒PCだけで利用できるクラウド型システム
・船の種類毎に最短ルートや最小燃料などの複数のルートを提案
・航海中も常に最新のデータからルートを再策定
・燃料は最大20%の削減を実現

■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・気象異常などの影響を最小限に抑えて安全な航海ができる
・最適な航路策定により燃料の消費が減る
⇒2020年1月に施行される「船舶燃料の環境規制」(航海時における燃料の削減規制)に対応できる
・船舶員の経験値に左右されない
▷デメリット
・コストがかかる
⇒燃料費の削減や船舶の遅延による損害賠償などを考慮すれば充分に価値はある

■事業者メリデメ
▷メリット
・13年間の研究に基づいて作られたシステムであり、専門的なデータが用いられているため他社に真似される心配がない
・リリース後も常に最新のデータからサービスをアップデートすることができる
▷デメリット
・市場はほとんど拡大する見込みがない
⇒数年後には頭打ちになってしまう
・高度なデータ解析技術が必要である

■今後の展開・課題
・サービスの提供を拡大していく
・サービスをスマホで利用できるようにする
・市場を独占した後のビジネスを考えていく

■考察
・国際的な環境規制とマッチしたサービスであり、今後需要が高まってくる
・サービスの内容、データ資産、データ解析技術などから市場はほぼ間違いなく独占出来ると考えられる
⇒かなりの経済価値があると考えられる
・全自動の航海の時代がやってくるかもしれない

■企業
オーシャンナビ21(株式会社アース・ウェザー)

▽参照:FUNDINNO

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