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愛する人よ の歌詞のこと

幼い頃から
音楽が好きだ。

それは、車でも部屋でも
誰かがいつも音楽を流している家で育ったからだと思う。

わたしが幼い頃、
母がいつも車で聴いていたのは
高橋真梨子。
姉と2人部屋の時にいつもかかっていたのは
ELTとか鈴木亜美とかあゆとかゆずとか
J-Pop。

高校生の時、
母が東京タワーのドラマにはまって、
その頃から母とふたり、
コブクロを聴くようになった。

ライブにも何度か行った。
ここ数年の曲はあまり聞けていないけど
それまでの歌は
ほとんど歌えるくらいだと思う。

音楽を聞いていると
大体は一緒に歌うことが多いけど
言葉の解釈などはできていないこともよくある。

コブクロの曲の中で
わたしが一番好きな
「愛する人よ」

この曲の歌詞の解釈が
今まで間違っていたかもしれないと、
昨年の夏の終わりにふと思った。


サビ部分のこの歌詞

愛する人よ そこから何が見えるの
愛する人よ どこから僕を見てるの
小さくうなずいていつも
僕を許すんだね
愛する人よ 何を唄えば君に届くの


これは、今までわたしは
愛する人なのにとても遠い存在で
伝わらない気持ちを抱えた寂しい心を
映し出すような歌詞だと思っていた。

だけど、改めて聞いてみて、
愛する人へ、
どれだけの言葉を持って伝えればいいかわからないくらい大きな気持ちを持った人が、その心情を歌っているのでは?
と思ったのだ。


日々の何気ないこと
日常の中の小さな幸せ
一緒にいるから見える部分も
見過ごしそうな場面も
振り返れば
相手の優しさでいっぱいだった
そのことに気づいたとき
こんな気持ちになるのかな

そういう、小さな場面に込められた
めいっぱいの愛を
感じるままに伝えることは
とても難しい


言葉は まるで何もかもわかったように
片付けてしまうけれど

たしかにそうだ
言葉は便利で ときに不便
何の意味も持たないことも大いにある

大事なことは
目の前の大切な人に
心を添わすこと

言葉で全て解決なんてできなくて
心がそこになければ
何も生まれない


こういう解釈が自分の中に出てきたのは
わたしも少し
大人になったということだ

いろんな気持ちを経験してきて
いま、大切にしたいこと
これから出逢って、大切にしたくなるもの
全てでまた
新しい自分になっていくんだと思う



この下書きを
去年の夏の終わりに書いていた。

最近になって、
またこの曲をずっと聴いていて

この記事を書いた頃は
この内容にまだ確信を持てなかったけど
好きな人と1年一緒にいて
やっぱりそうだなと思ったから
載せてみることにした

愛 というものは
目には見えないけど
心でしっかり感じ取ることはできる

形がないからこそ
届けかたがわからなかったりもするし
伝えたいことのうち
ほんの少ししか伝わらなくて
そのもどかしさにもやもやしたりもする

それでも
いろんな形で伝え続けること
心の真ん中で
相手のことを想い続けること

それがやっぱり大切なんだって
知ることができたから

日々の中の小さいことを
歌をきっかけに思い出し、
相手のことを想う時間が
今、とてもしあわせだ



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