ゴクゴク飲める、やさしい〝塩サイダー〟。
文・撮影/長尾謙一
(素材のちから第34号より)
クリスマス島の塩サイダー
塩キャラメルや塩チョコレート、塩パンに塩焼きそば、何年か前に塩のブームがあった。いずれもが、塩味を感じさせることによって甘さや旨みを強調するものが多かった。この〝塩サイダー〟はちょっと違う。塩味は全く感じない。感じるのは控えめな甘さだ。口の中の甘さは、炭酸の爽快感とともにすっきりと消えてゆく。クリスマスの塩の角のない塩味が、やさしい塩サイダーをつくった。
塩味を感じない、控えめな甘さと爽やかさ。
「クリスマス島の塩」は風と光がつくった海の結晶
クリスマス島はキリバス共和国の島々のひとつで、ハワイの南約2000キロにある。人が住む場所としては日付変更線の一番東に位置するこの島は、世界で一番早く新しい朝を迎える。
クリスマス島は島全体がサンゴ礁でできた島。東京都の3分の1ほどの大きさだ。太平洋ど真ん中にあるこの島の海水はとてもきれいで、水質に敏感なサンゴがこれほどまでに美しいサンゴ礁をつくっているのがその証だ。島の近くに湧き上がる深層海流水が良質のプランクトンをはぐくみ、多くの魚や海どりたちが生息する。
海流によって自然の湾へ迎え入れられた海水は、一度も加熱することなく、また、何も加えることなく、赤道直下の強い光と海風によって美しい海の結晶としてつくりあげられる。時間をかけてゆっくりとつくられる「クリスマス島の塩」は、ミネラルをはじめとする海の元素が豊富に含まれている。角のないやわらかな塩味は美しい海水そのもの、「クリスマス島の塩」はまさに自然の恵みだ。
「クリスマス島の塩サイダー」は、乳酸菌を配合したカロリーオフの炭酸飲料
「クリスマス島の塩サイダー」は、この「クリスマス島の塩」が持つミネラルと塩分、そしてシールド乳酸菌M-1を100億個配合したカロリーオフの〝塩サイダー〟だ。
暑い夏にたくさん汗をかくと、体内の水分は失われ、塩分も不足してくるが、そんな時にゴクゴクとたっぷり飲めるように炭酸も少し抑え、カロリーオフにしている。配合したシールド乳酸菌M-1は弱った腸を活性化してくれる。まさに熱中症対策に持ってこいのドリンクである。
普通のサイダーのイメージとは違っている。味わいはとてもすっきりしていて、しつこい甘さは全くない。あっという間に1本を飲みきれる。塩ブームにあった塩キャラメルや塩パンなどのように、塩味を感じさせることで甘さや旨みを強調するのではなく、塩味を感じさせない微妙なところで甘さを引き立てている。ファストフードとの組み合わせはもちろんお勧めするし、料理と合わせてもいいと思う。それでも、「甘すぎないか?」とお疑いの方は、一度お試しいただきたい。きっと、すっきりする。
(2019年6月30日発行「素材のちから」第34号掲載記事)