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携挙と再臨

キリストの携挙―4・携挙と再臨
前回の「キリストの携挙―3・携挙の預言と成就」からの続きです。
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マタイの福音書24章、マルコの福音書13章、ルカの福音書21章で、キリストが弟子たちに語った預言は「携挙の預言」です。ヨハネの黙示録19章の「再臨の預言」ではありません。

YouTube の牧師先生の中にはこの箇所は黙示録19章の「再臨の預言です」と教えている牧師がいますが、それは間違いです。誤りです。

マタイの福音書24章、マルコの福音書13章、ルカの福音書21章で語っているキリストの預言は「携挙の預言」です。黙示録19章の「再臨の預言」ではありません。黙示録19章の「再臨の場面」に

太陽は暗くなり、月は光を放たなくなり、星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされる

場面は出て来ません。

太陽は暗くなり、月は光を放たなくなり、星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされる

場面は子羊が第六の封印を解いた黙示録6章12節~14節で出て来ます。ですから福音書で預言したキリストの預言は「携挙の預言」です。黙示録19章の「再臨の預言」ではありません。
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預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす忌まわしいもの(666の反・キリスト)』は黙示録11章7節の「底知れぬ所から上って来る獣」として人類に登場して来て、一度は携挙のときに起った大地震(黙示録11:13 )による神殿崩壊の下敷きになって死にかけましたが、奇跡的に助かって(黙示録13:3)、黙示録13章で「赤い大きな竜(サタンの長)」から地上を治める権威を与えられて、再び「666の反・キリスト」として世界を治めます。そして、これらの『荒らす忌まわしいもの(666の反・キリスト)』の活動は、黙示録17章で第七の御使いによって鉢の中身の「神の怒り」が空中に注がれて大バビロンが崩壊された時点で終わります。

『荒らす忌まわしいもの(666の反・キリスト)』の活動期間は

黙示録11章7節から始まって
11:7 二人が証言を終えると、底知れぬ所から上って来る獣が、彼らと戦って勝ち、彼らを殺してしまう。
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黙示録18章の大バビロンの崩壊で終わります。
18:2 彼は力強い声で叫んだ。「倒れた。大バビロンは倒れた。それは、悪霊の住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた憎むべき獣の巣窟となった。

つまり、黙示録19章のキリストの再臨の前に『荒らす忌まわしいもの(666の反・キリスト)』はすでに地上にはいない、ということです。キリストは福音書の預言の中で

マタイの福音書24章
24:15 それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす忌まわしいもの』が聖なる所に立っているのを見たら──読者はよく理解せよ──
24:16 ユダヤにいる人たちは山へ逃げなさい。

と言っています。もし、キリストが福音書で語った預言が黙示録19章の再臨の場面なら、黙示録19章に入ってから『荒らす忌まわしいもの(666の反・キリスト)』が底知れぬ所から上って来なければキリストの携挙の預言と辻褄がまったく合いません。黙示録の時系列から全く外れています。キリストの預言と黙示録の成就の時系列が整合しません。大きな矛盾です。あり得ません。
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同じように、YouTube の牧師先生方は、ヨハネが七つの教会に書き送った手紙(巻物)の冒頭のヨハネの黙示録1章7節の場面も、やはり黙示録19章の「キリストの再臨の場面です」と、教えています。

ヨハネの黙示録1章
1:7 見よ、その方は雲とともに来られる。すべての目が彼を見る。彼を突き刺した者たちさえも。地のすべての部族は彼のゆえに胸をたたいて悲しむ。しかり、アーメン。

黙示録19章の再臨の場面にキリストが「雲とともに来られる場面」は出て来ません。キリストは「白い馬に乗って多くの王冠を頭に被り血に染まった衣をまとって白くきよい亜麻布を着て白い馬に乗った天の軍勢を引き連れて」再臨します。

ヨハネの黙示録19章
19:11 また私は、天が開かれているのを見た。すると見よ、白い馬がいた。それに乗っている方は「確かで真実な方」と呼ばれ、義をもってさばき、戦いをされる。
19:12 その目は燃える炎のようであり、その頭には多くの王冠があり、ご自分のほかはだれも知らない名が記されていた。
19:13 その方は血に染まった衣をまとい、その名は「神のことば」と呼ばれていた。
19:14 天の軍勢は白くきよい亜麻布を着て、白い馬に乗って彼に従っていた。

黙示録の冒頭のヨハネが語った光景とは似ても似つかない光景です。

また、ヨハネの黙示録は「七つの教会に宛てた手紙(巻物)」です。教会宛ての手紙ですから「教会の携挙」を預言しています。再臨は携挙で地上に残された「不信仰のユダヤと世界の異邦人のための再臨」です。

携挙=七つの教会 
再臨=不信仰のユダヤと世界の異邦人

です。ですから七つの教会宛てに書かれている黙示録1章7節の場面は「キリストはこのような形で教会を携挙しに来ますよ!!!」という「携挙の場面」をヨハネは書いています。

ヨハネの黙示録1章
1:7 見よ、その方は雲とともに来られる。すべての目が彼を見る。彼を突き刺した者たちさえも。地のすべての部族は彼のゆえに胸をたたいて悲しむ。しかり、アーメン。

「すべての目が彼を見る。」
(全世界に人々が凄まじいキリストの携挙を目の当たりにします)
「彼を突き刺した者たちさえも。」
(二千年前にキリストを十字架につけて槍を突き刺したユダヤの子孫の現代のユダヤたちも)
「地のすべての部族は彼のゆえに胸をたたいて悲しむ。」
(携挙で地上に残された不信仰のユダヤと全世界の異邦人たちはキリストの携挙のゆえに絶望と悲しみで泣き叫びます)

また後で詳しく解説しますが、黙示録1章7節の場面は福音書のキリストの携挙の預言と使徒たちが書いたキリストの携挙の場面と一致します。整合します。合っています。
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ですから、キリストがマタイの福音書24章、マルコの福音書13章、ルカの福音書21章で弟子たちに語った預言は「携挙の預言」です。黙示録19章の「再臨の預言」ではありません。

次回の「キリストの携挙ー5」に続きます。
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引用・聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
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