モーセが見た中天の世界
キリストの携挙ー8・モーセが見た中天の世界
前回の「キリストの携挙―7・千年王国の樹立」からの続きです。
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「キリストの携挙ー5・天が開かれているのを見た」の投稿で解説した「中天」の光景を、モーセはホレブの山で神の十のことばによる契約(十戒の契約)のときに見ました。
申命記4章
4:10 あなたがホレブで、あなたの神、【主】の前に立った日に【主】は私に言われた。「民をわたしのもとに集めよ。わたしは彼らにわたしのことばを聞かせる。それによって、彼らが地上に生きている日の間わたしを恐れることを学び、また彼らがその子どもたちに教えることができるように。」
4:11 そこであなたがたは近づいて来て、山のふもとに立った。山は燃え上がって火が中天に達し、闇と雲と暗黒があった。
4:12 【主】は火の中からあなたがたに語られた。あなたがたは語りかける声を聞いたが、御姿は見なかった。御声だけであった。
4:13 主はご自分の契約をあなたがたに告げて、それを行うように命じられた。十のことばである。主はそれを二枚の石の板に書き記された。
5:22 これらのことばを、【主】はあの山で火と雲と暗黒の中から、あなたがたの集会全体に大声で告げられた。ほかのことは言われなかった。そして主はそれを二枚の石の板に書いて、私に授けてくださった。
5:23 あなたがたが闇の中からその御声を聞き、またその山が火で燃えていたときに、あなたがた、すなわち、あなたがたの部族のすべてのかしらたちと長老たちが私のもとに近づき、
5:24 そして言った。「私たちの神、【主】は今、ご自分の栄光と偉大さを私たちに示されました。私たちは火の中から御声を聞きました。今日、私たちは、神が人に語られても人が生きているのを見ました。
4:11 そこであなたがたは近づいて来て、山のふもとに立った。山は燃え上がって火が中天に達し、闇と雲と暗黒があった。
申命記4章11節でモーセがホレブの山で見た「中天」が、ヨハネの黙示録8章13節と19章17節で出て来る「中天」です。創世記1章2節の大水(地の世界)を覆っている「闇」です。サタンと諸々の悪霊の巣窟となっている「闇の世界」です。
申命記4章
4:11 そこであなたがたは近づいて来て、山のふもとに立った。山は燃え上がって火が中天に達し、闇と雲と暗黒があった。
ヨハネの黙示録8章
8:13 また私は見た。そして、一羽の鷲が中天を飛びながら、大声でこう言うのを聞いた。「わざわいだ、わざわいだ、わざわいが来る。地上に住む者たちに。三人の御使いが吹こうとしている残りのラッパの音によって。」
ヨハネの黙示録19章
19:17 また私は、一人の御使いが太陽の中に立っているのを見た。彼は大声で叫び、中天を飛んでいるすべての鳥たちに言った。「さあ、神の大宴会に集まれ。
創世記1章
1:2 地は茫漠として何もなく、闇が大水の面の上にあり、神の霊がその水の面を動いていた。
ホレブの山でモーセが見た中天も、ヨハネが黙示録で見た中天も、同じ「中天」です。創世記1章2節の闇の世界の「中天」です。
ですから申命記4章11節は
申命記4章
4:11 そこであなたがたは近づいて来て、山のふもとに立った。山は燃え上がって火が中天に達し、闇と雲と暗黒があった。
山は燃え上がって火が中天(闇のサタンの世界)に達し、闇(宇宙の暗闇)と雲(神の臨在)と暗黒(中天)があった。
と解釈することが出来ます。そして、人類の終末にモーセが見た闇の世界の「中天」に災いが下されることが、黙示録8章7節に書かれています。
ヨハネの黙示録8章
8:7 第一の御使いがラッパを吹いた。すると、血の混じった雹と火が現れて、地に投げ込まれた。そして地の三分の一が焼かれ、木々の三分の一も焼かれ、すべての青草も焼かれてしまった。
8:8 第二の御使いがラッパを吹いた。すると、火の燃えている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして海の三分の一が血になった。
8:9 また、海の中にいる被造物で、いのちのあるものの三分の一が死に、船の三分の一が壊された。
8:10 第三の御使いがラッパを吹いた。すると、天から、たいまつのように燃えている大きな星が落ちて来て、川の三分の一とその水源の上に落ちた。
8:11 この星の名は「苦よもぎ」と呼ばれ、水の三分の一は苦よもぎのようになった。水が苦くなったので、その水のために多くの人が死んだ。
8:12 第四の御使いがラッパを吹いた。すると太陽の三分の一と、月の三分の一、また星の三分の一が打たれたので、それらの三分の一は暗くなり、昼の三分の一は光を失い、夜も同じようになった。
8:13 また私は見た。そして、一羽の鷲が中天を飛びながら、大声でこう言うのを聞いた。「わざわいだ、わざわいだ、わざわいが来る。地上に住む者たちに。三人の御使いが吹こうとしている残りのラッパの音によって。」
黙示録8章13節で「わざわいだ、わざわいだ、わざわいが来る。地上に住む者たちに。三人の御使いが吹こうとしている残りのラッパの音によって。」と叫びながら中天を飛び回っている一羽の鷲はモーセがホレブの山で見た「中天」で「わざわいだ、わざわいだ、わざわいが来る。」と叫びながら飛び回っています。つまり、サタンの巣窟、サタンの王国に神の怒りの災いが来ることを一羽の鷲は警告しています。そしてクリスチャンのみなさん、申命記4章11節と黙示録8章8節をよく読み比べてください。何回も何十回も読み比べて確認してください。
申命記4章
4:11 そこであなたがたは近づいて来て、山のふもとに立った。山は燃え上がって火が中天に達し、闇と雲と暗黒があった。
黙示録8章
8:8 第二の御使いがラッパを吹いた。すると、火の燃えている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして海の三分の一が血になった。
申命記4章
4:11 ・・・山は燃え上がって火が中天に達し、・・・
黙示録8章
8:8・・・すると、火の燃えている大きな山のようなものが、
黙示録8章8節は、申命記4章11節の「火が燃えあがっている山」が海に投げ込まれた光景が描かれています。その結果、海の三分の一が血になりました。
そして、モーセが見た「火が燃えあがっている山」は荒野でサタンに連れられて上ったこの世の権威と栄華に輝いている「非常に高い山」のことを指しています。「キリストの携挙ー2・天が開かれているのを見た」をお読みいただければ理解出来ると思います。
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ですから黙示録に出て来る大バビロンを巡る戦いはキリストの軍勢とサタンの軍勢が「中天の世界、領域」で戦っている光景が描かれています。神と御使いの国の「天」ではありません。また、地上の人類の世界でもありません。天と地の狭間に存在する「闇の世界、サタンの巣窟となっている中天」で行われています。
そして携挙が終わって黙示録8章から始まる七つの御使いのラッパの合図とともにいよいよ中天でキリストの軍勢とサタンの軍勢による戦いが始ります。
聖書ははっきりと神と御使いの「天の世界」と人類の「地の世界」とサタン、悪霊の巣窟となっている「中天の世界」の三つの世界、領域が在ることを教えています。パウロもはっきりとⅡコリント人への手紙12章2節で「第三の天」と言って「二つの天」が存在することを示しています。
キリスト教会は今まで誰一人このことに触れていません。というか、霊的に誰も気がつきません。だから黙示録が荒唐無稽、支離滅裂な解釈になっています。
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次回の「キリストの携挙―9」に続きます。
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引用・聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
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