英語学習024 副詞(Adverbs) 存在しなくても文が成立するやつ
今回は副詞(adverbs)というやつについて話をしていく。
副詞はそれ自体がなくても文が成立するやつ。だから副詞なんか必要ないじゃんと思うかもしれないが、副詞があるからこそ文全体に味わいが出てくるというやつで。
とりあえず一つ例文を見ていこうか。
上記文ではsilentlyが副詞というやつなんだが、それがなくても文は成立する。文法的に問題ないという意味でね。
watchって動詞(V)は自動詞(Intransitive verb)でも他動詞(Transitive verb)でもあるので、その後に目的語(O)が来なくても文は成立する。
ちなみにそれぞれの意味はこんな感じ。
他動詞・・> watch + 目的語(O) 「〜を観察する」
自動詞・・> watch 「見張る、見守る」
とすると、
The children watched.
で、「子どもたちは見張った」という文が成立する。これで文法的には
主語(S) + 動詞(V)
の第一文型が成立しているのでOK。でも味気ない。
(なんで目的語がないのに文が成立するの?と思った人は以下記事でおさらいしてね)
そこに、副詞である silently を追加することで、文に味が出てくる。
The children watched silently.
「子どもたちは静かに見張った。」
この場合、副詞 silently は、動詞(V) の watched を修飾しているといえる。
つまり、動詞(V) watched に味付けしているわけだ。
この副詞である silently だが、silent に -ly がついただけの形ともいえる。
「-ly で終わるのはだいたい副詞」ととりあえず覚えちゃって良いかな。
silent [sáilənt] は、「静かな」という意味の形容詞だ。それに -ly をつけて「静かに」と副詞に変換することができる。このパターン、結構多い。
副詞は動詞(V)を修飾する、動詞(V)に味付けする(影響を与える)と言ったが、その他にも形容詞やその他の副詞も修飾する。
こうやって言うと、なんだか難しくて覚えられない感じもするが、英語を話している側からすると、まあそこまで意識はしていない。「味付け」するぐらいの感覚でしかない。だからこう言うのはルールから入るのではなく、例文をインプットしていって後付けでルールをおさらいする方がいい。
とは言いつつ、いちおう副詞というやつを整理してお話ししてみる。
副詞はつまりはそれぞれ以下のような問いに答えているともいえる。
How(どうやって?)
When(いつ?)
Where(どこ?)
How much(どれぐらい?<程度>)
How often(どれぐらい?<頻度>)
表にするとこんな感じだ。
この表の右側にある例文全部覚えてしまえばいい。そしてルールは後付けていい。
例えば一番上の文。副詞である quickly を除いた文を書いてみる。
これだけでも文は成立している。
S + V and V の形だ。いわゆる第一文型で目的語(〜を)がないパターンのやつだ。
「私の妻は回復して微笑んだ。」と訳しておこう。
そこにquickly という副詞が入るとこんな感じだ。
「私の妻は〜〜〜回復して微笑んだ。」
この「〜〜〜」の部分に副詞が飛び込んできて、文に味付けをする。
quicklyは「すぐに、早く」という意味の副詞だ。ということで、この副詞が加わると、文全体の意味はこうなる。
「私の妻は早く回復して微笑んだ。」
その後に来る動詞(V) recovered を修飾しているわけだ。
quickly にrecoveredしたということで、その後に続く動詞(V) smiled の意味も若干変わってくる。「安堵の微笑み」ぐらいに私は感じてしまう。
ちなみにこのquicklyもquick + lyのパターンの副詞だ。
副詞のよくあるパターンである。
ちなみにちなみに、
smileという動詞は「微笑む」が正解だ。「笑う」(laugh)じゃない。
前にも一度お話ししたが、もう一度その違いを書いておこう。
smile --- to make your mouth curve upwards, in order to be friendly or because you are happy or amused
laugh --- to make sounds with your voice, usually while you are smiling, because you think something is funny
smileは「口角を上げる」だけの笑みで、laughは「声を出して笑う」レベルだ。
もう一つぐらいやっておこう。
上記例文でいうと、farが副詞だ。
文としては
だけで成立する。
satは動詞(V)sitの過去形で「座った」という意味だから、「マークとミシェルは座った」という意味の文になる。
副詞farは「遠く離れて」という意味だ。上記例文の場合、farだけじゃなく、far from ~ の形で覚えてしまった方がいい。その登場パターンが多いからだ。
far from ~ で「〜から遠くに、〜から離れて」という意味になる。
つまり、far from their father で「父親から遠く離れて」という意味だ。
よって、以下英文は「マークとミシェルは父親から遠く離れて座った」という意味になる。
先ほど、-lyで終わる単語はほぼ副詞という話をしたが、結構例外もあるからその辺は一つずつ覚えていくしかない。
例えば、earlyは形容詞だ。
sillyも形容詞だ。
したがって、副詞は個別に意味や使い方を覚えていって、ルールは後付けしていく学び方が良いかと思っている。
日本人が英語が苦手な理由の一つは、頭の中が文法ルールでガチガチで、まずそれらルールに単語を一つ一つ当てはめていってその上で完成した文を口から発するという作業をしているからだ。
英語はまず基本例文を覚えて同じような言い回しで単語だけ入れ替えたりして使い始める、そして、慣れてきたら自分なりのアレンジを加えていく。それがしゃべれるようになるための一番の近道だ。
今日はここまで。
それではまた!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?