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クリスコラム27 【アップル銀行とは?】

クリスコラム27では
先日、米アップルが年4.15%の
預金サービスを開始しました。




米メディアによると、開始4日間で
10億USドル(邦貨換算で1,300億円以上)
の預金が集まったとのことです。



凄い。
って事なのですが今回は
この金利について考えていきたいと思います。




日本のメガバンクの普通預金金利は0.001%のため、
金利水準を単純に比較すると、米国の方が良いように感じます。

しかし、
そのように単純に判断してはいけません。



というのも、お金というものは、
使わないと意味がありません。

金利水準を考える際、
問題となるのがインフレ率です。



米国のインフレ率は昨年から鈍化傾向にあるものの、
依然として前年比+5%と高水準にあり、
物価が1年前よりも5%上昇していることを意味しています。



つまり、米国で金利4%で預金しても、
物価が5%上昇してしまうと差し引き-1%なので、
実際はそこまでお得なわけではないのです。


インフレ率が高い国で金利が高いのは当然のことなのです。



※なお、将来の予測値である米国の
今後10年の期待インフレ率は、
足元で+2%程度となっているため、
今のインフレ率が続くことは考えづらいです。



一方、日本では足元のインフレ率が+3%程度です。



日本の預金金利はほぼ0%なので、
こちらは差し引き-3%ということになります。



要は4%以上の金利がないとお金は減り続けるを意味します。



同様に、日本の今後10年の期待インフレ率は、
足元で+0.6%程度となっています。



このように、
1つの数字だけ見て安易に判断するのではなく、
複合的に考える必要があります。

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